「カブス-ドジャース」(19日、東京ドーム) ドジャースの大谷翔平投手は五回の第3打席で今季1号の凱旋アーチを放った。ただ打球はファンの手に当たってグラウンドに跳ね返っており、球場は騒然となったが、映像判定の結果、ホームランの判定が下った…

 「カブス-ドジャース」(19日、東京ドーム)

 ドジャースの大谷翔平投手は五回の第3打席で今季1号の凱旋アーチを放った。ただ打球はファンの手に当たってグラウンドに跳ね返っており、球場は騒然となったが、映像判定の結果、ホームランの判定が下った。

 1死無走者の状況で右腕・ピアソンに代わった第3打席。初球、膝元の変化球を見極めたが、2球目はスライダーに中途半端なスイングになった。平行カウントとなり100マイルを見送って追い込まれた。

 4球目、膝元に変化球が曲がってきた。間一髪でよけ、再び平行カウントに。直球を完璧にとらえると打球は右中間スタンドへ一直線。ここでファンの手に当たってグラウンドへ跳ね返ってきた。

 審判は本塁打の判定を下したが、カウンセル監督がリプレー検証を要求。それでも本塁打の判定は覆らなかった。ただ直後に日本のXではファンの行動に疑問がわき起こり「手を出すのはダメ」「危なかった」「ボールを欲しいのはわかるけど」など「ファンの手」がトレンドに入った。

 その後、ボールはカブスの外野手によって右翼席へ投げ入れられ、埼玉県から家族で観戦に訪れていた10歳の少年がキャッチ。「家宝として大事にします」と語って報道陣を笑わせた。

 第1打席では初球を打って特大の左飛。惜しくもフェンス手前で失速し、中継の解説者も「いったと思いました」とうなった打球だった。第2打席ではインハイのボール球に手を出してしまい追い込まれると、最後は変化球に引っかけての一ゴロに倒れた。

 佐々木朗希が3回1失点で降板した際には、ベンチ裏へ引き揚げる右腕の後を追っていった大谷。初回からベンチでハイタッチをかわすなど、背中を押していた。