「選抜高校野球・1回戦、横浜4-2市和歌山」(19日、甲子園球場) “新星”が覚醒を見せた。2年生ながら全国が注目する横浜・織田の存在が、市和歌山の2番手・丹羽涼介投手(2年)の潜在能力を増幅させた。 0-3の三回1死満塁からマウンドに上…
「選抜高校野球・1回戦、横浜4-2市和歌山」(19日、甲子園球場)
“新星”が覚醒を見せた。2年生ながら全国が注目する横浜・織田の存在が、市和歌山の2番手・丹羽涼介投手(2年)の潜在能力を増幅させた。
0-3の三回1死満塁からマウンドに上がった丹羽はその織田を見逃し三振、続く好打者・阿部を遊ゴロに抑え、見事な火消しを務めた。
その後も1失点はあったが、MAX147キロを計測した直球に、「自信がある」というスライダー、フォークを織り交ぜ、横浜の強力打線を6回2/3で8奪三振の力投だった。
昨秋までの最速は143キロ。そこから先週、「自分のグラウンドでは150キロも出ました」という急成長ぶり。この日も織田に劣らぬ好投だったが「すごく意識していました。1年(新2年生)同士なので。織田君の152キロにはビックリ。想像以上でした。自分も負けてられないな、と」と、対抗心をボールに込めた。
結果、「意外と自分も通用するんだな」と大きな自信を得たマウンド。来夏まで3度のチャンスがある甲子園でどこまで成長を見せられるか。そんな期待を抱かせる大型右腕の快投となった。