「選抜高校野球・1回戦、横浜4-2市和歌山」(19日、甲子園球場) 明治神宮大会の覇者で、優勝候補に挙げられる横浜が順当に初戦を突破。2012年以来13年ぶりの春勝利となった。神奈川県勢218勝目は広島と並んで6位タイとなった。 横浜は注…

 「選抜高校野球・1回戦、横浜4-2市和歌山」(19日、甲子園球場)

 明治神宮大会の覇者で、優勝候補に挙げられる横浜が順当に初戦を突破。2012年以来13年ぶりの春勝利となった。神奈川県勢218勝目は広島と並んで6位タイとなった。

 横浜は注目の2年生右腕・織田翔希投手が先発し、初球から149キロを記録し、2球目で自己最速タイの151キロをマーク。いきなりスタンドからはどよめきが巻き起こった。4球目に自己最速を更新する152キロをマーク。先頭を中飛に打ち取り、たった打者1人で聖地の視線を一身に集めた。横浜のレジェンド、松坂大輔が3年生時の1998年夏の甲子園でマークした151キロを上回った。

 四回、五回に1点ずつを奪われたが、5回83球5安打2失点5奪三振で先発の役割を果たした。六回からは奥村頼人が登板し、4回無安打無失点で市和歌山打線を封じ込めた。

 打線は初回に1点を先制すると、二回には奥村凌大の2点適時打で追加点。四回には奥村頼人の適時三塁打で突き放した。

 村田監督は「やはり甲子園という場所は力を発揮したくてもなかなかできない。初戦の難しさをまた学ぶことができました。練習もできていて、これなら思い切っていけると思って挑んだが、どうしても硬くなってしまったり、横浜らしい野球がなかなか展開できなかった」と振り返った。打っては3安打、投げては4回無失点と完璧なリリーフをみせた奥村頼に「打撃でも四番、走って守って投げて、大役をしっかり取り組んでいる。本当に奥村に感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝した。