<センバツ高校野球:敦賀気比15-0滋賀短大付>◇19日◇1回戦敦賀気比(福井)が滋賀短大付に大勝し、9年ぶりのセンバツ初戦突破を決めた。公式戦初戦発の背番号10の五十子李壱(いがっこ・りいち)投手(2年)が快投。初回こそ1死二、三塁のピン…

<センバツ高校野球:敦賀気比15-0滋賀短大付>◇19日◇1回戦

敦賀気比(福井)が滋賀短大付に大勝し、9年ぶりのセンバツ初戦突破を決めた。

公式戦初戦発の背番号10の五十子李壱(いがっこ・りいち)投手(2年)が快投。初回こそ1死二、三塁のピンチを招いたが、連続三振で切り抜けた。4回以降はパーフェクトピッチングで7回3安打無失点。持ち味のカットボール中心の投球で相手打線を抑えた。「自分のピッチングができてよかった」と満足げに振り返った。

背番号1を背負った昨秋の明治神宮大会初戦の沖縄尚学戦では中継ぎで登板も、試合中に右肘を疲労骨折して途中降板。「焦りもあったんですけど、焦りがあるとまたけがをしてしまう。上体投げとよく言われていたので下半身を意識して投げたいと思っていた」と下半身を強化して制球力向上につとめた。2月に投球を再開してセンバツ初戦で好投を見せた。

打線も初回からつながった。11四死球や6失策も絡ませて、15安打で15得点と効率よく得点を重ねた。五十子も「岡部さんを筆頭に打つチームなので、援護があったので4回以降もランナーを出さずに投げられたのはあります」と好投につなげた。

5年連続のセンバツ出場だが、過去4年はいずれも初戦敗退。16年以来、9年ぶりに初戦を突破した。東哲平監督(44)も「やっぱり甲子園で勝つのはいいなと改めて思いました」とホッとした表情。次戦は連覇を狙う健大高崎(群馬)。投打ともに隙を見せずに、次戦に弾みをつけた。