陸上の世界室内選手権(21~23日、中国・南京)の日本代表選手らが19日、成田空港から出発した。女子100メートル障害で昨年のパリ五輪代表の田中佑美(富士通)は、60メートル障害にエントリー。「4月末から国内シーズンも始まりますし、やはり…
陸上の世界室内選手権(21~23日、中国・南京)の日本代表選手らが19日、成田空港から出発した。女子100メートル障害で昨年のパリ五輪代表の田中佑美(富士通)は、60メートル障害にエントリー。「4月末から国内シーズンも始まりますし、やはり今シーズンの大きな目標は東京世界陸上(9月)。その前に一つ、世界で戦う経験を積んでおくというのが今回の大会の一つの目標。今できるベストを尽くして、今シーズンをより良いものにできるように頑張ります」とターゲットを定めた。
田中は女子100メートル障害で23年ブダペスト世界陸上で代表入りし、昨年のパリ五輪では敗者復活戦を経て準決勝に進んだ。今季は60メートル障害ですでにシーズンインしており、2月は欧州で8秒00の日本新記録をマークするなど序盤から好調。「日本記録という形でわかりやすく結果が出たことは安心しています」とうなずいたが、「世界には、7秒台というところに壁があると思う。一つのラインを切れなかったことは、後悔ではあります」と満足はしていない。
屋外シーズンへ、勢いをつける世界室内へ。「他の国では、室内からアウトドアへっていう、60メートルから100メートルへっていう流れがしっかりできている。私も今回初めて世界室内から世界陸上という形で経験できる。100メートルという距離に良い影響を及ぼしてくれるように、うまいつながりができればいいなと思っています」と笑顔で意気込んだ。