◇米国男子◇バルスパー選手権 事前(18日)◇イニスブルックリゾート&GCコパーヘッドコース(フロリダ州)◇7352yd(パー71)開幕2日前、久常涼は金谷拓実と一緒に練習ラウンドを回った。そこに帯同したのがナショナルチーム時代の“恩師”…

久常涼の練習にガレス・ジョーンズ氏が帯同

◇米国男子◇バルスパー選手権 事前(18日)◇イニスブルックリゾート&GCコパーヘッドコース(フロリダ州)◇7352yd(パー71)

開幕2日前、久常涼金谷拓実と一緒に練習ラウンドを回った。そこに帯同したのがナショナルチーム時代の“恩師”であるオーストラリア人コーチのガレス・ジョーンズ氏。久常はアプローチやパッティングといったショートゲームを中心にコミュニケーションを取りながらコースチェックを行った。ラウンド後に直行してパッティング→ショット→アプローチとはしごした練習場にもついてきてもらった。

練習ラウンドは金谷拓実(左)と回った

今回は同じくジョーンズ氏の教え子である金谷が試合会場でのサポートをお願いしたタイミングと重なった形だが、「いい相談相手、確認する材料の一人じゃないですけど、僕も今年からちょっとお願いする形で。自分のモヤモヤしたところはある程度クリアになったのかな」と感謝する。2023年から欧州、そして昨季からPGAツアーと道を切り開いてきたが、まだ22歳。第三者の目を通して技術的な判断材料を増やし、結果につなげていきたい考えだ。

前週「ザ・プレーヤーズ選手権」のTPCソーグラスとは打って変わってアップダウンも激しいコパーヘッドコースは、左右の木と深いラフのプレッシャーでタイトな造りとなっているのが特徴。「すごくタフなコース。狭いですよね」と苦笑しつつ、「でも自分向きのコースではあるかなと思っているので」とも。ティショットの精度はシードを獲得した1年目から強みとしてきた部分。グリーン面の落としどころが見えない打ち上げのセカンドも、日本のコースで慣れている。

3試合ぶりの予選通過はもちろん、上位進出へ

33位だった昨年も、首位と3打差の好位置で予選を通過。上位をうかがうプレーを見せた。「ポイント、ポイントでしっかり打って行ければチャンスはあると思う。調子も悪くないと思うので、頑張っていきたい」。3試合ぶりの予選通過はもちろん、貪欲に上を目指す意気込みがにじむ。

前年大会は33位

「僕も、まだチャンスを狙っていますから」。昨年初出場した4月のメジャー「マスターズ」に滑り込むには、大会前週「バレロテキサスオープン」を含めた3試合のいずれかで勝つしかない。極めて高いハードルでも、このフィールドに名を連ねる一人として諦める理由はない。(フロリダ州パームハーバー/亀山泰宏)