「カブス1-4ドジャース」(18日、東京ドーム) 異様な空気に包まれる東京ドームで、カブス・鈴木誠也外野手のバットから快音が響かなかった。超満員のスタンドに敵味方はない。試合前の選手紹介では大谷に次ぐ歓声を受け、初めて体験する日本でのメジ…
「カブス1-4ドジャース」(18日、東京ドーム)
異様な空気に包まれる東京ドームで、カブス・鈴木誠也外野手のバットから快音が響かなかった。超満員のスタンドに敵味方はない。試合前の選手紹介では大谷に次ぐ歓声を受け、初めて体験する日本でのメジャー開幕戦。勝利を導くことができなかった試合後は、悔しそうに視線を落とす姿が印象的に映った。
「特別な試合」と位置付けた一戦。2点を追う八回だ。2死二塁の得点圏で迎えた第4打席。快音を残した打球は三塁手の正面を突いた。初回の打席では山本に対し、内角の155キロにバットを折られた。三回も155キロに押され、力ない三ゴロで凡退。結果的に見せ場なく初戦を終えた。
この日は母校との“同時開幕”。センバツに出場した二松学舎大付は柳ケ浦に接戦の末、3-2で勝利した。「ようやくシーズンが始まる。ケガなくいいプレーが見せられれたらいいなと思います」。後輩たちに刺激を受けながら待ちに待った試合前、厳しい表情で決意を語った。敗戦の悔しさは残るが、リベンジのチャンスは十分にある。
カウンセル監督は試合後、2失策の守備陣に苦言を呈し「山本は真っすぐもよかったが、今夜のスプリットは素晴らしかった」と脱帽した。連敗は避けたい19日の第2戦、ドジャースは佐々木が先発予定。「序盤から落ち着く隙を与えないように、早い段階から攻めていくことが大事なプラン」と攻略を描く。2番・鈴木が勝敗のカギを握る。