「ウエスタン、阪神4-3ソフトバンク」(18日、日鉄鋼板SGLスタジアム) 新人ながら貫禄のマウンドさばきを見せつけた。六回、マウンドに上がったのは阪神ドラフト3位・木下(KMGホールディングス)。広瀬を右飛に抑え、1死で迎えた山本への1…

 「ウエスタン、阪神4-3ソフトバンク」(18日、日鉄鋼板SGLスタジアム)

 新人ながら貫禄のマウンドさばきを見せつけた。六回、マウンドに上がったのは阪神ドラフト3位・木下(KMGホールディングス)。広瀬を右飛に抑え、1死で迎えた山本への1球目にこの日最速の153キロ直球。2球目も直球を続け、3球目のツーシームで空を切らせた。「しっかりと押せた。真っすぐの反応を見て、ツーシームで落として行けた」。球威を生かした技ありの3球三振となった。

 続く、佐藤直も1球目に最速タイの153キロをマークし、同様の攻め方で3球三振。2軍公式戦初登板となった右腕は、1回無安打無失点2奪三振と最高の結果を残した。女房役の町田は「いつもより球が強くてびっくりした。スピードガン以上に威力を感じた」と底知れぬ球威に舌を巻いた。

 事実上の2軍降格にも前を向く。宜野座キャンプから1軍帯同を続けていたが、この日、2軍に合流した。「こっちの方が実戦の経験が積める。波がないように抑えていけるようにやっていきたい」。自らの課題を見つめながら、真価を発揮していく。