◆第39回フラワーC・G3(牝馬限定、3月22日、中山競馬場・芝1800メートル) 第39回フラワーC・G3(22日、中山)でレーヴドロペラが3歳牝馬戦線のヒロインに名乗りを上げる。ここまでクラシックを見据えた牝馬限定戦は1番人気総崩れで混…
◆第39回フラワーC・G3(牝馬限定、3月22日、中山競馬場・芝1800メートル)
第39回フラワーC・G3(22日、中山)でレーヴドロペラが3歳牝馬戦線のヒロインに名乗りを上げる。ここまでクラシックを見据えた牝馬限定戦は1番人気総崩れで混戦模様。前走でホープフルSに挑むなど一貫して牡馬との対戦を続けてきた良血が、戦況を一変させる力を見せつける。
世代トップクラスの牡馬にもまれた経験を生かす。レーヴドロペラはデビューから6戦目の今回が、初の牝馬同士での戦いとなる。2走前の芙蓉Sは外から早めに動いて連対を確保。前走はG1ホープフルSに牝馬唯一の参戦ながら、決して見劣ることのないメンバー3位の末脚を繰り出した。8着だが中身が濃かった内容に加藤士調教師は「全然良かったと思う。相手が強いなかでしっかり走っているし、今回は牝馬同士で面白い競馬ができるんじゃないかな」と期待を隠さない。
デビューから脚をためる形を身につけ、ここまで好走を続けてきた。特にセールスポイントは高い心肺機能。トレーナーも「力みがないので長い距離を走るにはいい性格。中身も良くいいものを持っているなという感じ」と評価が高い。加えて、普段からまじめで「走るのをやめたりしない」と常に全力を出し切れる点も強みになる。
12日の美浦・Wコースでの1週前追い切りは最後に仕掛けられるとパワフルな末脚を披露。雨で重くなった馬場をものともせず6ハロン82秒3―12秒0をマークし、順調ぶりをうかがわせた。加藤士師も「ゴールしてからも勢い良かったし、上がってきても余裕があった」。ポテンシャルの高さを証明するデモに納得の表情を浮かべた。
春の中山の芝は開幕から先行有利が顕著だったが、日曜の雨により荒れ出し、差しが利く馬場に変化しそうなのも追い風になる。「最後の差し脚もしっかりしていますし、あとはうまく展開がはまってほしい」と指揮官。近親に10年の阪神JFを制したレーヴディソール、青葉賞Vのアプレザンレーヴ(09年)、レーヴミストラル(15年)がいる良血。ここで重賞タイトルをつかみ、こんとんとする牝馬クラシックロードの主役に躍り出る。(石行 佑介)