サッカー日本代表は17日、2026年北中米W杯アジア最終予選のバーレーン戦(20日・埼玉スタジアム)に向け、千葉市内で合宿をスタートした。MF三笘薫(27)=ブライトン=らが室内で調整。C組首位を独走する日本はバーレーンに勝てば、3試合を…
サッカー日本代表は17日、2026年北中米W杯アジア最終予選のバーレーン戦(20日・埼玉スタジアム)に向け、千葉市内で合宿をスタートした。MF三笘薫(27)=ブライトン=らが室内で調整。C組首位を独走する日本はバーレーンに勝てば、3試合を残して8大会連続8度目のW杯出場が決定する。同組の他の試合結果次第では、引き分けでも予選突破が決まる。25日には埼玉スタジアムでサウジアラビアと対戦する。
8大会連続8回目のW杯出場がかかる大一番へ、三笘は静かに闘志を燃やした。「一番は勝つこと。内容よりも結果が大事」。3年前、日本を7大会連続のW杯に導く2ゴールを挙げた男が、日本史上最速となる3試合を残してのW杯出場決定へ意気込んだ。
前回大会・カタールW杯への道が開けたのは、第9戦敵地でのオーストラリア戦。後半39分から出場した三笘が、同44分に先制ゴールを決めると、その5分後にダメ押しの2点目をたたき込んだ。チームを救った“三笘劇場”の再演に期待が高まる中、本人は「誰が点を決めてもいい」と、2大会連続の“W杯決定弾”には無関心を強調した。
だが、ゴールへの期待値が高まる理由が明確にある。所属チームでは好調をキープし、先月は公式戦3試合連続得点。そのうちのチェルシー戦で決めた衝撃的な一発は、イングランド・プレミアリーグ月間最優秀ゴール賞を受賞した。三笘も「ゴールに直結しやすい動きや、監督が求めているところを、より体現できるようにはなってきている」と手応えをつかんでいる。
3年前から立場も大きく変わった。前回大会の最終予選は途中出場中心だったが、今予選では6戦中5戦でスタメン出場。チームの中心選手としての自覚も芽生えている。それでも「(前回は)結果を出すことに必死でやっていた。そういう反骨心とか、結果を出すという気持ちは常に持ってやりたい」と初心を忘れることはない。
チームとしては残り4戦を残してW杯決定に王手をかける。「いい勝ち方をすれば、W杯をもっと見たいなと思ってくれる人も増える」。今度は満員の日本サポーターの前で、三笘が再びW杯に導く。