陸上の競技者を支援する「OSAKA夢プログラム」の第3期記者発表が17日、大阪市内のホテルで行われ、女子800メートルの久保凛=東大阪大敬愛=、女子100メートル障害の田中佑美=富士通=、女子走り幅跳び日本記録保持者の秦澄美鈴=住友電工=…
陸上の競技者を支援する「OSAKA夢プログラム」の第3期記者発表が17日、大阪市内のホテルで行われ、女子800メートルの久保凛=東大阪大敬愛=、女子100メートル障害の田中佑美=富士通=、女子走り幅跳び日本記録保持者の秦澄美鈴=住友電工=、男子100メートルの坂井隆一郎=大阪ガス=、男子100メートルの西岡尚輝=東海大大阪仰星高から筑波大に進学予定=が出席した。
久保は昨年7月に行われた記録会で19年ぶりに日本記録(1分59秒93)を樹立。だが世界陸連(WA)には、WAが認める対象競技会ではなかったため、認定されなかった。9月に東京で開催される世界選手権の参加標準記録は1分59秒00。久保は4、5月の大会に出場予定で、「標準記録を切って必ず世界陸上に出場し、高い目標ではあるが、入賞を目指して取り組んでいきたい。また、ロス五輪も目指して、昨年よりも大きく成長した姿を見せたい」と意気込んだ。また、「5月、6月には標準記録を切って、日本選手権に出られたら」とプランを明かした。
第1期から3期連続でサポートを受ける田中は「自分の競技のために使える費用があるのは選択肢が広がる。支援のおかげで空港に近いホテルにも泊まれる。安心して、パフォーマンスをすることができる」と感謝した。23年ブダペスト世界選手権、昨年のパリ五輪と2年連続で世界大会に出場。今後は「アジア選手権も目印になる。パリ五輪はポイントで出場して、ファイナリストに残った。今シーズンの大きな目標は世界陸上。標準記録レベルを求めていきたい」と意気込んだ。
大阪陸上競技協会による通称「夢プロ」が始まったのは2015年。その2年前に開催が決まった東京五輪に地元選手を送り出すのが狙いだった。5人が東京五輪を目指し、2人が出場した。今後の目標は28年ロサンゼルス五輪にパリ五輪以上の選手を大阪から送ること。2025年の指定競技者は21名で、支援内容はA~Cランクに分けられている。久保は今年初めて選出された。