◆大相撲春場所9日目(17日、エディオンアリーナ大阪) 東幕下28枚目・欧勝竜(鳴戸)が東34枚目・炎鵬(伊勢ケ浜)との全勝対決を制した。 中に入りたい炎鵬と徹底に突いて距離を取りたい欧勝竜。最後は土俵際のはたき込みで欧勝竜が白星を積み重ね…

◆大相撲春場所9日目(17日、エディオンアリーナ大阪)

 東幕下28枚目・欧勝竜(鳴戸)が東34枚目・炎鵬(伊勢ケ浜)との全勝対決を制した。

 中に入りたい炎鵬と徹底に突いて距離を取りたい欧勝竜。最後は土俵際のはたき込みで欧勝竜が白星を積み重ねた。

 「下から突っ張って中に入れないようにしました。意識して、意識して徹底的に突いたことが結果につながった。土俵際は足が残っている感触はありました。最悪でも(物言いで)同体かなと思っていました」

 欧勝竜もかってはスポットライトを浴びた力士だった。高校時代(近大付属高)は元大関・貴景勝(湊川親方、埼玉栄高)と2勝2敗の五分の成績を残し、近大時代は9個の個人タイトルを獲得して鳴戸部屋入り。2019年の夏場所で序ノ口デビューから歴代3位の24連勝を記録した。

 その後は首や左膝のケガなどで序二段まで落ちたが、やっと幕下まで戻ってきた。師匠の鳴戸親方(元大関・琴欧州)からは「絶対に突っ張って前に出ろ。引くなよ」とアドバイスされたが、「引いてしまいましたけど、体が動いてました。あと2番、頑張ります」と胸を張った。