ボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31=大橋)が16日、自身のX(旧ツイッター)で、12月にも対戦する計画を明かしているWBA世界フェザー級王者のニック・ボール(28)=英国=とやり取りし、「その日が来るまでお互…

 ボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31=大橋)が16日、自身のX(旧ツイッター)で、12月にも対戦する計画を明かしているWBA世界フェザー級王者のニック・ボール(28)=英国=とやり取りし、「その日が来るまでお互いの価値を高めていきましょう」と英語でつづった。

 発端は15日(日本時間16日)に英リバプールで行われたWBA世界フェザー級タイトルマッチで、王者のニック・ボールが同級6位の元IBF世界スーパーバンタム級王者TJ・ドヘニー(38)=アイルランド=を10回終了TKOで撃破し、2度目の防衛に成功。ただ、前日計量から乱闘寸前までヒートアップしていた両者は試合でも熱くなり、初回、ボールがコーナーに追い詰めてゴングが鳴った後、組み合って離さないドヘニーに対し、下半身にローキック。10回終了時の棄権でボールが防衛したものの、ラフファイトに禍根が残った。

 これを受け、尚弥がXを更新し、「ボール君面白いやつだ とりあえず蹴っちゃダメだよ!!」と日本語で言及。“蛮行”をくさしながらも、改めて興味を示した様子だった。

 これに対し、ボールが尚弥の投稿を引用して「126ポンド(フェザー級)でキックする準備ができたら教えてください」と挑発的に投稿。すると、尚弥もこれを引用し、英語で「私には2つの拳があれば十分です」と挑発し返した。これにボールは「実現させてから確かめてみましょう」と対戦に意欲を示し、尚弥は「その日が来るまでお互いの価値を高めていきましょう」とエールを送った。

 尚弥は5月4日に米ラスベガスでラモン・カルデナス(米国)との対戦が正式決定。順調であれば9月に日本でムロジョン・アフマダリエフ、その後はスーパーバンタム級のベルトは保持したまま、12月にサウジアラビアでボールのフェザー級王座に挑む計画を明かしている。