◆2010年南アフリカ大会 2006年ドイツW杯の惨敗から、再出発を託されたオシム監督が病に倒れて、W杯予選を前に退任。最終予選は、「逃げてはいけない、と思った」と“再登板”を受諾した岡田武史監督が指揮した。初戦の敵地・バーレーン戦は3点を…
◆2010年南アフリカ大会
2006年ドイツW杯の惨敗から、再出発を託されたオシム監督が病に倒れて、W杯予選を前に退任。最終予選は、「逃げてはいけない、と思った」と“再登板”を受諾した岡田武史監督が指揮した。初戦の敵地・バーレーン戦は3点を先取も、後半終了間際に2失点のヒヤヒヤ勝利。レーザー光線の照射、ペットボトルが投げつけられるなど妨害にも耐え、勝ち点3を手にした。
続くホームのウズベキスタン戦は1―1、第3戦は敵地でカタールに3―0で勝ったが、第4戦のオーストラリア戦は0―0でホーム2戦連続ドロー。第5戦のバーレーン戦は、MF中村俊輔が決勝点となる直接FK弾を決め、ホーム初勝利に導いて首位に浮上。W杯出場に王手をかけた。
迎えた第6戦の敵地・ウズベキスタン戦。前半9分に先制も、その後はシリア人主審の不可解な判定に苦しめられた。後半44分にMF長谷部誠が一発退場。同ATには岡田監督が「選手に指示を出しただけ」で監督キャリア初の退席処分に。思わぬ出来事にも屈せず、2大会連続一番乗りでW杯出場を勝ち取った。指揮官が歓喜の瞬間を控室で迎えるという珍しい切符獲得だった。