競泳の第100回日本選手権が20日、東京アクアティクスセンターで開幕する。一昨年の全国高校総体女子自由形800メートルで3位に入った高遥香(18)=とこはSS=が、3種目に出場。4月から神奈川大に進学するスイマーが日本トップ選手に挑む。 …

 競泳の第100回日本選手権が20日、東京アクアティクスセンターで開幕する。一昨年の全国高校総体女子自由形800メートルで3位に入った高遥香(18)=とこはSS=が、3種目に出場。4月から神奈川大に進学するスイマーが日本トップ選手に挑む。

 自慢のスタミナで勝負する。自由形400、800、1500メートルにエントリー予定の高は、距離が長くなればなるほど真価を発揮できる。今大会、1500メートルのランキングは4位(400は18位、800は11位)。日本選手権は3回目の挑戦で、「目標は3位以内です」と初の表彰台に照準を合わせた。

 今月、城南静岡高の卒業式を迎えた高は進学に向けた準備も進めている。日本選手権後は、JOC春季ジュニアオリンピックカップに出場した後に大学の寮へ引っ越す予定。「ちょっと不安もあるけど、大学生活も楽しみ」。いつも一緒に寝ているプーさんのぬいぐるみを持参予定だ。

 高校3年間の一番の思い出は、昨年8月にオーストラリアで開催された第10回ジュニアパンパシフィック選手権。初めて日の丸をつけて、1500メートルで見事3位に入った。「すごくいい経験になった。また、代表に選ばれるように頑張りたい、と思える大会になった」と、うなずく。静岡県高校競泳界を引っ張ってきたヒロインが、高校最後の日本選手権で、新天地への足がかりをつくる。(塩沢 武士)