J1・広島の久保雅義社長が16日、この日行われた明治安田J1・柏戦後に報道陣の取材に対応した。出場資格のない選手が試合に出場し、没収試合となった後、準々決勝敗退となったACL2について謝罪した。 報道陣の前に立った久保会長は自ら、「今回の…
J1・広島の久保雅義社長が16日、この日行われた明治安田J1・柏戦後に報道陣の取材に対応した。出場資格のない選手が試合に出場し、没収試合となった後、準々決勝敗退となったACL2について謝罪した。
報道陣の前に立った久保会長は自ら、「今回の件に関しては株主様、パートナー企業の皆さま、サポーターの皆さま、全ての皆さまに多大なるご迷惑、心配をおかけしたことについておわび申し上げます」と謝罪。「クラブとして非常に重く受け止めている」とし、「今事実確認、原因究明を行っています。早急に経緯と対策、処分の方も合わせて速やかにご報告させていただければと思いますので、もう少しお待ちいただければと思います」と説明した。
広島は5日に行われたACL2準々決勝・第1戦のライオン・シティ・セーラーズ戦で、FWヴァレール・ジェルマンが出場資格を有さない中、試合に出場していた。その後、アジアサッカー連盟(AFC)より懲罰処分を受けたことが発表され、6-1で勝利していた同戦が没収試合となり、0-3の敗戦として扱われることになった。
ジェルマンは同戦の後半23分から出場し、同29分に5点目となるゴールを挙げていた。クラブによると、ジェルマンは2024年3月11日にAFC規律・倫理委員会により決定されたAFCクラブ競技会における3試合の出場停止処分が未消化だった。出場資格を有さないにもかかわらず、5日の試合に出場したため懲戒処分が下っていた。
懲罰内容は、没収試合のほか、罰金1000ドル、準々決勝による参加報酬のうち半分が支払われないこととなった。その後、広島は12日に敵地で行われた準々決勝・第2戦を1-1で引き分け、2戦合計1-4で敗退していた。
敵地でのACL2の試合から中3日で臨んだ、この日の柏戦は後半にMF東のボレーシュートで先制するも終盤に追いつかれて1-1の引き分けに終わった。「選手、監督に対して、何回か経緯の説明と謝罪をした」という久保社長は「前を向いてやってくれたと思っています。今回の試合も含めて、これだけ厳しい戦いの中、最後まで戦い抜いて1回も負けなかった。死力を尽くして頑張っている姿を見て、改めて誇りに思いますし、これからも強いチームであり続けようと思っていますので、これからも応援の方をよろしくお願いします」と頭を下げた。