ボクシングのWBA世界フェザー級タイトルマッチが15日(日本時間16日)に英リバプールで行われ、王者のニック・ボール(28)=英国=が、同級6位の元IBF世界スーパーバンタム級王者TJ・ドヘニー(38)=アイルランド=を10回終了TKOで…

 ボクシングのWBA世界フェザー級タイトルマッチが15日(日本時間16日)に英リバプールで行われ、王者のニック・ボール(28)=英国=が、同級6位の元IBF世界スーパーバンタム級王者TJ・ドヘニー(38)=アイルランド=を10回終了TKOで撃破し、2度目の防衛に成功した。

 両者は前日計量後のフェースオフから乱闘寸前までヒートアップしていたが、試合でも激しくやり合った。初回、ボールがコーナーに追い詰めてゴングが鳴ったが、なかなか組み合って離さないドヘニーに対し、激しくふりほどいて下半身にローキック。ドヘニーはその場で崩れ落ちた。さらに、9回にはボールが相手を投げてしまい、減点。ボールの攻勢を受け続けたドヘニーが10回終了時に棄権したため、王座防衛となった。

 ボールについては、4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31=大橋)が、今年中の対戦計画として名前を挙げている。今回の試合を受けて、尚弥は自身とX(旧ツイッター)を更新し、「ボール君面白いやつだ とりあえず蹴っちゃダメだよ!!」と言及。“蛮行”をくさしながらも、改めて興味を示した様子だった。

 尚弥は5月4日に米ラスベガスでラモン・カルデナス(米国)との対戦が正式決定。順調であれば9月に日本でムロジョン・アフマダリエフ、その後はスーパーバンタム級のベルトは保持したまま、12月にサウジアラビアでボールのフェザー級王座に挑む計画を発表。さらに、「来年の春ぐらいに皆さんが期待している試合をやれればいい」と、再びスーパーバンタム級に戻って、現WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27)=M.T=と夢の対決を行う可能性を明かしている。