◆大同生命SVリーグ女子・第19節 岡山3-2KUROBE(15日、富山・ありそドーム) 11位のKUROBEアクアフェアリーズは、2-3で12位の岡山シーガルズに痛恨の逆転負けを喫した。午後1時5分に始まった試合は、同4時5分に終了。両チ…

◆大同生命SVリーグ女子・第19節 岡山3-2KUROBE(15日、富山・ありそドーム)

 11位のKUROBEアクアフェアリーズは、2-3で12位の岡山シーガルズに痛恨の逆転負けを喫した。午後1時5分に始まった試合は、同4時5分に終了。両チームとも粘り強さを発揮し第1、2、3、5セットでジュースに突入する熱戦となった。第1セットはKUROBEが26-24で取ったあと、33-35、24-26、25-18と接戦が続き、第5セットは14-13から岡山が3連続得点で決着をつけた。翌日の試合に備えるため、試合終了後、岡山は異例の電話取材で対応。KUROBEの川北元監督は「毎セットが接戦だったので、こういう試合で勝てると自信になると思ったのですが…。最終的に相手の粘り強さに勝ちきれなかった。勝ち急いで、冷静になれなかったところが、終盤に出たのかなと思います」と振り返った。

 KUROBEは好調のアウトサイドヒッター2人が、鋭いスパイクを打ち続けた。184センチのエース、レーナ・シュティグロート(30)が33本のアタックを決めれば、古市梨乃(25)は25本と大奮闘。普通は1セットは20分あまりで終わるはずが、特に第2セットは46分間の長丁場となった。試合の終盤はコート上で足を伸ばす選手もいたが、古市は「心拍数は上がっていましたが、足の疲労度はあまりなかった。岡山はディフェンス力が高く、オフェンスではコートを見て攻撃を選択してきた。自分たちも諦めずにボールを追いかけ、空いているコースに打つことを心がけていました」と振り返った。

 ホームゲームでの連勝は5でストップ。チャンピオンシップ出場を目指す上でも痛すぎる敗戦となったが、さらに攻守の大黒柱であるミドルブロッカー、山口真季(26)が、第5セット序盤に左足を痛め車いすに乗って途中退場。これ以上負けられない終盤戦に向けて、不安の残る一戦となってしまった。川北監督は「疲労で動けなくなる状況は作りたくない。楽な状況ではないですが、全員が強い気持ちを持って明日の試合に臨みたい」と決意。気持ちを切り替え、チーム一丸となって勝利を目指す。(中田 康博)