期待のボスラーが無念の離脱。復帰は4月の見込みだという(C)産経新聞社 注目の新外国人が無念の開幕絶望だ。 中日のジェイソン・ボスラーは上半身のコンディション不良で3月上旬から離脱。このほど開幕に間に合わない見通しが判明した。チームに少ない…
期待のボスラーが無念の離脱。復帰は4月の見込みだという(C)産経新聞社
注目の新外国人が無念の開幕絶望だ。
中日のジェイソン・ボスラーは上半身のコンディション不良で3月上旬から離脱。このほど開幕に間に合わない見通しが判明した。チームに少ない左の長距離砲として打線のキーマンと目されていただけに、誤算が生じたのは否定できない。
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それでも2週間後に開幕はやってくる。ボスラーの不在中も誰かがカバーしなければならない。本稿ではボスラーの守る一塁、左翼を中心に出番が増えそうな選手を考察したい。
■絶好調の上林が筆頭か
まず筆頭に挙がるのは上林誠知だ。ソフトバンクから移籍2年目の外野手は、オープン戦で自慢の打棒が爆発中。12日のオリックス戦(バンテリンD)で決勝ソロ、14日の西武戦(小牧)で一時逆転の2ランを放っており、一気にポジションを奪いそうな勢いだ。
寡黙なイメージもあるが、今季は道具を井上監督のイメージカラーであるピンク色で統一。春季キャンプでは元チームメイトの松中信彦コーチと徹底的に打撃練習をこなし、シーズンへの意気込みが感じられる。
2018年に残した22本塁打、OPS.803にどれだけ近づけるか。今の上林にはそれぐらいの期待をかけて良いかもしれない。
■ブライト&鵜飼にも光明
外野手では、ブライト健太&鵜飼航丞の2021年ドラ1・ドラ2コンビも目立っている。
走攻守三拍子揃ったタイプのブライトは、8日の日本ハム戦(エスコンF)から1軍に合流すると、いきなり得点に繋がる二塁打。14日の西武戦では1番・左翼で出場し、2安打2得点をマーク。ここまでアピールに成功している。
右の大砲・鵜飼はオープン戦序盤に1軍合流し、8日の日本ハム戦で同点に追いつく3点適時三塁打。昨季0本塁打に終わった未完の大器が、徐々にではあるものの本領を発揮しつつある。
ともに大卒4年目の26歳を迎えるシーズン。覚醒なるか注目だ。
■ベテラン2人も存在感
ベテランだって黙っていない。
大島洋平は2軍キャンプでの調整を経て、3月初旬から予定通りの1軍合流。8日の日本ハム戦(エスコンF)でドリュー・バーヘイゲンの縦の変化球を捉え、ライト線へ先制2点適時二塁打。翌日の同カードではマルチ安打と、健在ぶりを見せている。
他方、移籍2年目の中田翔はオープン戦での打率.133(3月14日現在)と振るわないが、ここまでの2安打はいずれも適時二塁打。持ち前の勝負強さを発揮している。オフに15kg以上の減量を敢行し、今季にかける気持ちは十分。スイングも鋭さを取り戻している。
ボスラーの穴はみんなで埋める――。戻ってきた時により強力なラインナップを形成すべく、竜の野手陣は爪を研いでいる。
[文:尾張はじめ]
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