野球日本代表「侍ジャパン」が11月に予定される強化試合を前に、チーム強化とメンバー選考を兼ねた合宿を実施することが7日、分かった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開催前年では、3大会ぶりの世界一に輝いた前回大会でもなく異例中…
野球日本代表「侍ジャパン」が11月に予定される強化試合を前に、チーム強化とメンバー選考を兼ねた合宿を実施することが7日、分かった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開催前年では、3大会ぶりの世界一に輝いた前回大会でもなく異例中の異例であり、ピッチクロックなど導入が予想される新ルールにも備える。プロ野球はシーズンオフになるが、連覇に向けてガチモードで挑む。
連覇が至上命題となる3月のWBCは本戦を前に、侍ジャパンが“超速始動”で結束を高める。既に井端監督が明かしている通り、今年の11月には強化試合を実施する予定。5、6日に実施した強化試合・オランダ戦(京セラドーム大阪)は若手中心で、昨年11月のプレミア12に招集した選手には声を掛けなかった。
新たに判明した合宿にはフルメンバーからの選出を予定しているが、強化試合前の実施は過去にも例がなく異例中の異例。背景には大会直前になるメジャー組の合流に備え、メンバー選考やサインプレーの徹底などがある。6日のオランダ戦を終えた井端監督が「特に内野には、メジャーの選手が1人もいない」と話したように、捕手や二遊間などポジションが確約された選手はいない。
実際の動き見る
井端監督は「レギュラーシーズンを通して見ていく」と、ジャパンへの適性を見極めていく考えだが、大谷らメジャー組との融合には対応力なども求められる。だからこそ捕手や代打、代走のスペシャリスト…左の中継ぎなど、チームにフィットする選手の発掘には時間を要す。サバイバル合宿で実際に動きを見ながら、最善のメンバーを練っていく狙いもある。
また、大会ではメジャーの現行ルールが採用される方向。23年シーズンから導入されている「ピッチクロック」「ベースサイズ拡大」「けん制数の制限」「内野の守備シフト制限」などが主で、強化合宿から不測の事態に対応していく。既に大会では導入されているタイブレークも同様。あらゆる場面を想定した準備を抜かりなく行う。日本の1次ラウンド初戦は来年3月6日。異例の合宿から連覇ロードを歩む。