早慶明が揃って今季2勝目を挙げた。 10月1日、秩父宮ラグビー場と足利陸上競技場(栃木)で関東大学対抗戦Aの3試合がおこなわれ、慶大が成蹊大に61-7、明大が筑波大に68-28、早大が青学大に94-24とそれぞれ大勝した。 慶大は前半に6…

 早慶明が揃って今季2勝目を挙げた。
 10月1日、秩父宮ラグビー場と足利陸上競技場(栃木)で関東大学対抗戦Aの3試合がおこなわれ、慶大が成蹊大に61-7、明大が筑波大に68-28、早大が青学大に94-24とそれぞれ大勝した。

 慶大は前半に6トライを重ねて40-0と大きくリードし、早々に試合を決めた。SO古田京ら主力数人がコンディション調整のために先発を外れたが、CTB栗原由太、豊田康平らが活躍した。
 ただ、後半は14分にトライを追加したものの、その後はインジャリータイムに入るまでトライラインを越えられなかった。防御を修正した成蹊大を崩し切れず、1トライも奪われた。経験の浅い選手が出場し、ミスも出たからだ。
 しかし金沢篤ヘッドコーチは「シーズンの途中には、必ず多くの選手の力が必要になる。今日の経験を活かしてくれるでしょう」と前向きだった。

 明大は慶大とは逆に前半は21-21と苦しむも、後半に7トライを重ねて結果的に大勝した。
 開始5分に先制トライを挙げた紫紺のジャージーだったが、その直後にキックチャージから同点にされると、13分にはラインアウト後のムーヴから筑波大WTB仁熊秀斗にトライを許す。その15分後にはフェーズを重ねた後にふたたび仁熊にトライを許すなど、3トライを与えた。
 しかし、丹羽政彦監督に不安はなかったという。
「前半、力でトライを取れていたので心配はありませんでした。それがボディーブローになって、後半はいけると思っていました」
 LO古川満主将も「前半は相手がたくさんいる内側を意図的に攻めましたが、後半は外で1対1を作った」と話し、実際、ボールキャリアーが食い込めるようになってからは波状攻撃を連続させ、次々にトライラインを越えていっきに突き放した。後半最初から出場したルーキー、WTB石川貴大らの活躍が目立った。

 早大は4トライを許したものの、前後半の序盤、終盤という大事な時間帯を制して計14トライを奪取。初戦の日体大戦で奪った54得点を大幅に上回る94得点で大勝した。