◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 3日目(1日)◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6624yd(パー72)ティイングエリアが前に出され、231ydの1オンチャレンジホールとなった前半14…

14番の1オンは会心だったが…

◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 3日目(1日)◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6624yd(パー72)

ティイングエリアが前に出され、231ydの1オンチャレンジホールとなった前半14番パー4。古江彩佳は、あえて右のラインを狙った。1Wで真っすぐ最短距離に打ち出せば突き抜けるリスクもあるが、傾斜が受けているエリアならグリーンに止めていける。キャリーでガードバンカーをしっかり越えることも織り込み済みだった。

イメージ通りのショットでイーグルチャンスを演出。8mほどの下っていくラインを繊細に転がしたボールはカップを目の前にして止まったものの、難なくバーディを奪った。

「ベストに近いくらい、いいショットでした」と胸を張る一打から波に乗り切れない展開がもどかしい。寄せが困難なグリーン右サイドに落とした17番(パー3)のボギー、18番のダブルボギーもあったが、バーディ直後の15番(パー5)にも唇をかむ。

プロアマ形式を楽しみながら

湖に沿って走る左ドッグレッグは504ydの設定で、古江の飛距離だと花道手前からの中途半端な距離を寄せる3打目勝負になる。この数十ヤードのチッピングをピンそばに止められず、パーにとどまった。15番は前日も花道手前からアプローチが奥までこぼれ、ボギーとしている。

「もともと得意としていない距離ではある。“タイトグラス”であったり、軟らかいけど、キャリーしてから(スピードが速い)グリーンが、イメージしづらい感じではあるのかな」。美しく整備されたレイクノナG&CCのフェアウェイは、グリーンのような“ペタペタ感”もあり、きれいにクラブを入れなければ跳ね返されてしまうプレッシャーを感じる。

悔しい「73」で21位に後退

3バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「73」とスコアを1つ落とし、通算イーブンパーの21位に後退。悩ましかった一日の締めくくりとなる9番(パー5)のバーディフィニッシュを最終日につなげたい。100ydほどを54度のウェッジショットを2m強に絡めた場面に「やっと気持ちのいい獲り方ができた」とうなずく。米ツアー4年目の開幕戦。「徐々に良くなってきているので、しっかり自信をもってできたら」とチャージを誓った。(フロリダ州オーランド/亀山泰宏)