世界ラリー選手権(WRC)の開幕戦「モンテカルロ・ラリー」で、昨季のチャンピオンドライバーが同じ場所で2度クラッシュ。波乱の展開にギャラリーも驚きを隠せなかった。【映像】まるで再現VTR!衝撃の連続クラッシュ 競技2日目のデイ2は、フラン…

 世界ラリー選手権(WRC)の開幕戦「モンテカルロ・ラリー」で、昨季のチャンピオンドライバーが同じ場所で2度クラッシュ。波乱の展開にギャラリーも驚きを隠せなかった。

【映像】まるで再現VTR!衝撃の連続クラッシュ

 競技2日目のデイ2は、フランス南部の山岳地帯で開催され、3本のステージを各2回、合計6つのSS(スペシャル・ステージ)を走行する。この日は朝から晴天で、一部雪解けで濡れている箇所はあったものの、路面コンディションはドライだった。2024年に悲願のWRCドライバーズ・チャンピオンを獲得したティエリー・ヌービルは、デイ1を暫定トップで終え、順風満帆の仕上がり。しかし、キャンセルとなったSS5を挟んで行われたSS6で豪快なクラッシュを喫してしまう。

 ここは民家が点在する農道のハイスピード区間。タイトな右コーナーでマシンをイン側に寄せたヌービルだったが、車体を段差に落としてしまい挙動が暴れてしまうと、そのままブレーキングが間に合わずにアウト側にコースアウト。大きく破損した左リアタイヤを引きずりながら、なんとかSS6をフィニッシュしている。

 その後、サービススタッフの努力でヌービルのマシンはある程度まで修復され、午後は無事に出走したが、この日のラストステージSS9は、SS6の再走コース。すこし薄暗くなっていたとはいえ、ヌービルはなんと同コーナーで先ほどと同様にインに乗り上げてしまい、またもやオーバーラン。2度目は先ほどのような大破はしなかったが、その後スピードが上がらない。フィニッシュ後のマシンを見ると、左フロントがパンクしていた。

 同コーナーの奥にはギャラリーエリアがあったが、ギャラリーもコースアウトしたヒョンデのマシンを見て騒然としている。まさか午前と同じヌービルだとは思わなかっただろう。散々だったデイ2を終えて、ヌービルは8位にまで順位を落とした。最終的には、順位を上げたものの、6位で開幕戦を終えている。

(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)