山田は守備力の高さも認められている(C)産経新聞社 藤川球児新監督率いる阪神もまもなくキャンプインを迎える。 現役時代は「勝利の方程式」の一角を務めた若き指揮官が、どのような形で各ポジションの戦力見極めを図っていくかも注目となる。【阪神キャ…

山田は守備力の高さも認められている(C)産経新聞社

 藤川球児新監督率いる阪神もまもなくキャンプインを迎える。

 現役時代は「勝利の方程式」の一角を務めた若き指揮官が、どのような形で各ポジションの戦力見極めを図っていくかも注目となる。

【阪神キャンプ】1軍宜野座組に若手を抜擢!注目は〇〇‼︎藤川監督で覚醒か?阪神キャンプメンバーについて語ります!【プロ野球ニュース】

 藤川阪神の春季キャンプの布陣に関しては球界内からも様々な考察の声があがっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は29日に自身のYouTubeチャンネルに「【阪神キャンプ】1軍宜野座組に若手を抜擢!注目は〇〇!!藤川監督で覚醒か?阪神キャンプメンバーについて語ります!【プロ野球ニュース】」と題した動画を更新。1軍にあたる宜野座キャンプスタートとなった選手について、独自の見解を語っている。

 宜野座組では投手ではドラフト1位ルーキーの伊原陵人、同じく3位の木下里都を抜擢。また野手でも成長が期待される4年目捕手の中川勇斗、3年目外野手の井坪陽生、2年目内野手の山田脩也が宜野座スタートとなった。

 高木氏が着目したのはチームの遊撃争いにもあった。

 阪神春季キャンプの1、2軍の振り分けを見ながら「勃発しそうなのは小幡と木浪のショート争いだよね」とコメント。昨年、木浪聖也は116試合に出場、打率.214、1本塁打、35打点。日本一に輝いた2023年は「恐怖の8番」として存在感を示したが、昨年は故障離脱する時期もあるなど、苦しんだ。

 一方の小幡竜平は昨年は50試合の出場、打率.241、1本塁打、9打点。木浪同様に小幡も7月中旬に左太もも裏の肉離れで離脱と遊撃争いを行った2人とも、レギュラー奪取といえるほど、満足のいくパフォーマンスを示せなかった。

 そこに存在感を示せるかととひそかに注目されているのは、宜野座スタートとなった今季が高卒2年目シーズンとなる山田だ。

 仙台育英高出身、23年ドラフト3位入団。ルーキーイヤーはウエスタンリーグで102試合に出場、打率・217、0本塁打、13打点をマーク。全体的にまだ線の細さも感じさせるが、昨年の秋季キャンプでは紅白戦で1番を務め、安打を放つなど藤川監督にアピールも行った。
 
 高木氏も山田に関しては「ちょっと非力かなという風に思われているけれども、このオフにガラと変わっているかもしれないし」と伸びしろに期待をかけながら、高校時代からセンスある守備力が知られていたとあって、春季キャンプの内容次第では「いきなり山田を抜擢するかも分からないし、守備固めで(1軍に)置いとくとか、いいかねないよね」と指揮官の抜擢もありうると見る。投手出身の藤川監督だけに、起用に関しては守備力を重視するのではないかという見方を示した。

 動画内ではほかのポジション争いに関しても言及している。

 藤川新監督率いる阪神に関しては強みの投手力を生かすためにも、打線、守備強化の必要性も認められている。高卒2年目の定位置奪取は厳しい道のりも予想されるが、巨人で長く遊撃を守った坂本勇人が1軍定着を果たしたのも高卒2年目シーズンとなる。

 まずはやわらかなハンドリングなど、守備は一級品とされる若き遊撃手が躍進を果たせるか。今春の阪神キャンプ、注目の一人となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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