初場所中に引退した照ノ富士親方(元横綱)が30日、国技館で行われた年寄総会に参加した。 引退後初めての協会公務。スーツ姿に身を包み「分からないことが多い」と言いながら、新横綱豊昇龍の誕生には「最後まで粘ったんじゃないか。これからだと思う。…
初場所中に引退した照ノ富士親方(元横綱)が30日、国技館で行われた年寄総会に参加した。
引退後初めての協会公務。スーツ姿に身を包み「分からないことが多い」と言いながら、新横綱豊昇龍の誕生には「最後まで粘ったんじゃないか。これからだと思う。頑張って相撲界を盛り上げて欲しい」と期待を寄せた。新横綱への助言を問われると「相撲は勝ち負けだけじゃないと分かってくれれば」と答えた。
新横綱が誕生しなければ、1993年初場所以来となる横綱空位の危機だったが回避。琴桜も綱とりに挑んでおり「どちらかがやってくれるんじゃないか、と思っていた」と語った。
豊昇龍は横綱として、追われる立場になる。引退翌日から伊勢ケ浜部屋で指導を行う照ノ富士親方は「うちの力士にもチャンスがある。金星をとったことはないと思うし。そういう目標になり、責任のある地位だから」とも語った。
引退相撲は来年の初場所後の見込み。引退の実感について「まだない。マゲもついているから、まだお相撲さんと見られる訳ですし」と語った。