【UEFAチャンピオンズリーグ】PSV3-2リヴァプール(日本時間1月30日/フィリップス・スタディオン)【映像】進行妨害→ボールロストの瞬間 不運とも言える失点だった。リヴァプールのMF遠藤航が鋭い出足でこぼれ球の回収を試みたが、進路を妨…

【UEFAチャンピオンズリーグ】PSV3-2リヴァプール(日本時間1月30日/フィリップス・スタディオン)

【映像】進行妨害→ボールロストの瞬間

 不運とも言える失点だった。リヴァプールのMF遠藤航が鋭い出足でこぼれ球の回収を試みたが、進路を妨害されるような形で審判と接触。その間に相手選手に厳しく寄せられてボールを奪われ、失点と起点になってしまった。ファンからもSNS上で同情の声が挙がっている。

 日本代表キャプテンが苦汁をなめたのは、リヴァプールがUEFAチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ最終節でPSVと対戦した45分のことだ。

 1点差を追いかけるPSVが自陣後方でボールを保持し、DFアルマンド・オビスポが左足で前線にボールを蹴り込んだ。これが少し長くなり、MFイスマエル・サイバリが何とか頭に当てるも、その先にPSVの選手は誰もいない。

 ルーズボールに、リヴァプールの遠藤が鋭く反応して回収に向かった。しかし、まさかの妨害にあったのだ。背番号3が最短距離でボールのもとへ駆けつけようとしたところ、審判に進路を塞がれた。遠藤が審判と衝突してもたついている間に、PSVのFWティホ・ラントが背後から間合いを詰めてくる。そして、遠藤はボールをコントロールした瞬間、死角からラントの厳しい寄せに遭い、ボールをこぼしてしまった。

 これを拾ったPSVのMFジョーイ・フェールマンがドリブルで突き進み、サイバリがボックス内左からニアハイを打ち抜くシュートを決めて、追いつくことに成功した。

 二度目の同点を許したリヴァプールの選手たちはゴールネットが揺れた直後、両手を広げて納得のいかない様子だ。フィールドプレーの全選手が審判に駆け寄り、最終的にはDFアンドリュー・ロバートソンが遠藤のボールロスト時に相手のファウルがあったことを主張。しかし、判定は覆らなかった。

 解説の安永聡太郎氏は「長いボールからこぼれ球が生まれたところは遠藤がよくプレスバックで回収したんですけど、そこにPSVもプレッシャーを掛けて自由を奪ってからのショートカウンターからのゴール」と説明し、「一つ審判が邪魔になったということもありますし…」とボールロストについて言及した。

 ファンもSNS上で反応。「遠藤のところのファールは欲しかったな…レフェリーの立ち位置がクソだったのもあるし」「審判さーん、遠藤の邪魔しないでw」「あー、審判が進路塞いでたのか…こりゃちょっと不運だったな遠藤」と擁護するものもあれば、「遠藤主審が邪魔だったとは言えその奪われ方はちょっと…」「もうボール受けた時点でバランス崩してたからな航」と失い方を指摘する声もあった。

 その後、リヴァプールは45+6分に逆転を許して前半を終えると、後半はアカデミー出身の若手を積極的に起用。彼らが意欲的にプレーするも、スコアは動くことなく2ー3で敗れた。CLリーグフェーズ全勝とはならなかったが、首位でラウンド16進出を決めている。
(ABEMA/WOWSPO/UEFAチャンピオンズリーグ)