広島の矢野雅哉内野手(26)が28日、結婚していたことを明かした。お相手は20代の一般女性。すでに長男もおり、飛躍を遂げた昨季は妻子の存在が励みになっていたという。背番号が「61」から「4」に変更されて臨む今季。家族の支えを受けながら、遊…

 広島の矢野雅哉内野手(26)が28日、結婚していたことを明かした。お相手は20代の一般女性。すでに長男もおり、飛躍を遂げた昨季は妻子の存在が励みになっていたという。背番号が「61」から「4」に変更されて臨む今季。家族の支えを受けながら、遊撃のポジション争いを勝ち抜いていく。

 広島が誇る鉄壁遊撃手に守るべき存在がいた。キャンプインを目前に控えたタイミングで舞い込んできた明るいニュース。プロ5年目を迎える矢野は「公表はしていなかったですが、結婚していました」と明らかにした。

 お相手の20代一般女性とは昨年までに婚姻届を出し、すでに長男も誕生しているという。昨季は137試合に出場して、打率・260、2本塁打38打点。開幕直後から遊撃の定位置を奪い取り、高い身体能力を生かした守備でチームのピンチを何度も救った。オフには自身初のゴールデン・グラブ賞も獲得。今年もさらなる飛躍が期待される中、結婚公表に踏み切った。

 「昨年は2人のためにやらないといけないなっていう部分もたくさんあった」と話した矢野。一家の大黒柱となったと同時に、自身の成績も急上昇した。父親としての責任と自覚も秘めながらのプレーで、一気に広島を代表する選手となった。

 今季から背番号が「61」から「4」に変更される。過去には水谷実雄や正田耕三、小窪哲也が背負った伝統ある番号を背負うことになり、「歴代のすごい方々が着けてきた番号。僕自身もそれを分かって上で4番をつけると決めたので。今からは『4番は矢野だな』と覚えていただけるように、番号に恥じない結果を残せるように頑張ります」と気合十分だ。

 今オフは4年連続で菊池に弟子入りして、静岡で自主トレを行ってきた。新井監督は「遊撃は矢野が(昨年は)頑張ったけど、まだまだレギュラーではない。当然、遊撃のポジションも争ってもらう」とハッパをかける。矢野も挑戦者の姿勢を崩さない。定位置争いに向けて「去年同様、競争が激しくなるので、誰にも負けないように遊撃のポジションをもう一回取る気持ちでやりたい」と腕をまくる。

 シーズンの目標には全試合出場と盗塁王を掲げ、走塁にも磨きをかける日々。昨季はチームトップタイの13盗塁をマークし、「盗塁王を目指せると思ったので、そこは狙っていきたい」と力強い。支えてくれる家族のため、今年もキャンプから遮二無二に駆け抜ける。