中国メディアの張本への評価は高いようだ(C)Getty Images 卓球全日本選手権シングルス(東京体育館)は1月26日に男女の準決勝、決勝が行われ、女子では早田ひなが張本美和を4-0(11‐3、11‐6、13‐11、11‐6)で下し、4…

 

中国メディアの張本への評価は高いようだ(C)Getty Images

 

 卓球全日本選手権シングルス(東京体育館)は1月26日に男女の準決勝、決勝が行われ、女子では早田ひなが張本美和を4-0(11‐3、11‐6、13‐11、11‐6)で下し、4度目の大会制覇を成し遂げた。早田は2023年大会からの3連覇を達成。また、張本は2年連続で準優勝という結果に終わった。

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 昨年に続き、同じ顔合わせとなった決勝、16歳の張本はまたも早田の前に涙を飲んだ。1ゲーム目は早田に9連続ポイントを奪われるなど一方的な展開となり、2ゲーム目も途中までは競り合いとなるも、中盤以降で引き離されてしまう。接戦となった3ゲーム目も早田に上回られ、最終4ゲーム目もリードを許し、後半での挽回も及ばず悔しいストレート負けを喫した。

 2日前にはジュニアの部で優勝を飾り笑顔をみせていた張本だったが、このシングルス決勝では涙を飲む結果に。早田を相手に、昨年の決勝と同様ストレートで押し切られる内容となったこともあり、試合後には悔しさを隠そうとはしなかった。

 早田、張本という国内トップ選手が日本一の座を争ったこの女子決勝の試合は、海外でも話題となっており、中国のポータルサイト『捜狐』でも結果をレポート。その中では主に敗者である張本の表情をクローズアップしている。

 同メディアでは、試合内容を伝えながら敗れた張本に対し、「今回の大会は優勝を狙う大きなチャンスだった。過去1年で技術が大きく向上し、大会の経験も積んでいたからだ」と指摘。成長ぶりを称えつつ、「16歳という若さで日本一の座を逃したものの、彼女にはまだ無限の成長の可能性がある。この涙の経験が、彼女をさらに強くするきっかけになるだろう」と評した。

 さらに張本の今大会のパフォーマンスについては他にも、「今回の全日本選手権では、張本美和はジュニア部門と一般部門の両方に出場したため、多忙を極めた」などと振り返っている。

 また同メディアは、優勝した早田に対しても言及。昨年のパリ五輪で負った怪我を抱えながらの戦いだったと説明した上で、「それにもかかわらず、今回の大会では圧倒的な強さで復活し、状態は非常に良かった。おそらくほぼ回復したと言えるだろう。これで再び日本のトップの座を守り続け、今後も中国選手との熾烈な競争が予想される」と見通している。

 海外メディアも視線を注ぐ、日本女子の卓球頂上決戦。早田に敗れ初制覇はならなかった張本だが、その戦いぶりは、近い将来で頂点まで上り詰める可能性を十分に示すものだった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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