◆卓球◇全日本選手権 第5日(25日、東京体育館) 女子シングルスで山崎唯愛(ゆあ、サンリツ)がノーシードから快進撃を見せ、初の8強に入った。準々決勝は張本美和(木下グループ)に2―4で敗れたが、世界ランク6位と熱戦を演じた。 全日本選手権…

◆卓球◇全日本選手権 第5日(25日、東京体育館)

 女子シングルスで山崎唯愛(ゆあ、サンリツ)がノーシードから快進撃を見せ、初の8強に入った。準々決勝は張本美和(木下グループ)に2―4で敗れたが、世界ランク6位と熱戦を演じた。

 全日本選手権ではジュニアの部でベスト32が最高。一般の部はこれまで4度出場し、通算1勝にとどまっていた。初めての赤マット(準々決勝以上)での試合。入場時から緊張に襲われ、出足は「サーブを出す時に手が震えていた」と苦笑した。徐々に落ち着きを取り戻し、独特のサーブとフォアハンドのミート打ちが威力を発揮。ゲームカウント2―1と一時はリードを奪い、会場を沸かせた。惜しくも金星とはならなかったが「張本選手と試合をして、自分の武器が通用すると分かった」と手応えを得た。

 昨年2月のヘルニア手術を乗り越えての躍進だった。今大会は「2回戦以上いったことがなかったので、ランク(16強)に入るのが目標だった」と明かす。2004年生まれの20歳。同学年には木原美悠(木下グループ)、大藤沙月(ミキハウス)らがいる。鮮烈な印象を残した今大会を弾みに「同じ世代の選手に追い付いて、国際大会で中国選手と戦っていけるような選手になりたい」と誓った。