「卓球・全日本選手権」(24日、東京体育館) 男女ジュニアの部の準々決勝から決勝、一般の部の5、6回戦が行われた。女子は、パリ五輪代表の張本美和(木下グループ)がジュニアの部で福原愛、石川佳純に続く大会3連覇を果たした。一般の部でも高橋あ…

 「卓球・全日本選手権」(24日、東京体育館)

 男女ジュニアの部の準々決勝から決勝、一般の部の5、6回戦が行われた。女子は、パリ五輪代表の張本美和(木下グループ)がジュニアの部で福原愛、石川佳純に続く大会3連覇を果たした。一般の部でも高橋あかり(中大)を4-0、佐藤瞳(ミキハウス)を4-0で下してベスト8入り。3連覇を目指す早田ひな(日本生命)、伊藤美誠(スターツ)、平野美宇(木下グループ)も順当に勝ち上がり、準々決勝に駒を進めた。男子は昨年覇者の張本智和(智和企画)が準々決勝に進んだ。

 一般で狙う16歳7カ月での史上最年少優勝へ弾みを付けた。張本美が福原愛、石川佳純に続くジュニア3連覇を達成すると、一般でも準々決勝に進出。1日で5勝を挙げ、笑みがはじけた。

 「一般の部も勝って、ジュニアの部も3連覇できてうれしい。持っているもの全てを出し切ろうという気持ちだった」

 ジュニアの部3試合を終え、わずか30分後、息をつく間もなく一般の部が開始した。「4試合目が終わった後、次の選手がカット型の選手だったので耐えられるか不安もあった」というが、果敢な攻撃で6回戦はストレート勝ち。試合後は「今は疲れました」と、ほっとした表情で話した。

 この日は、コーチの父・宇さんの55歳の誕生日だった。23日にも4試合をこなし、疲れがある中だったが「(日付が変わる)12時ピッタリにメッセージを送りました」。ジュニア3連覇の快挙もいつも支えてくれる父へのプレゼントとなった。

 戦いは続く。平野が16歳9カ月の時に達成した史上最年少優勝記録の更新が懸かる今大会。「去年は準優勝だったので、今年は優勝を目指して頑張りたい」。頂点だけを見て走り続ける。