第73回日本スポーツ賞、第8回日本パラスポーツ賞の表彰式が16日、都内で行われ、森喜朗元首相(87)が乾杯の挨拶に立った。車いす姿で壇上に上がると、杖を突きながらも車いすから立ち上がって、マイクの前に立った。 「選手の皆さん、そして応援さ…

 第73回日本スポーツ賞、第8回日本パラスポーツ賞の表彰式が16日、都内で行われ、森喜朗元首相(87)が乾杯の挨拶に立った。車いす姿で壇上に上がると、杖を突きながらも車いすから立ち上がって、マイクの前に立った。

 「選手の皆さん、そして応援されたご家族の皆さん、またお友達の皆さん、それぞれの地域の地元の皆さん。心からお喜びを申し上げたいと思います。本当は私も一席をぶちたいところですが、ビールの方を皆さん待っておられると思いますから、ご指名でありますので、乾杯の音頭をとらせていただきます。ご唱和お願いいたします」と呼びかけると、自身が当初組織委員会の会長を務めた東京五輪を思い「今でも思い出すのは、20年の五輪は中止になるかどうかの瀬戸際でした。みんな頭を抱えておりましたが、亡くなられた安倍総理の決断、そして関係者の皆さんの熱意で決行することができました。歴史上、あれだけ大きな大会にお客さんが1人もいないという競技を日本がやれたということは、これまで積み上げてきた日本のスポーツに対する大きな情熱だったろうと思います。また、パラの皆さんもますます結束されておられました。その喜びを今でも感じております。この年を起爆剤として、今回皆さんは大いに頑張られたと。またこれからますますご活躍、日本のスポーツ界のためにそれぞれご協力いただきますよう、皆さんとともに杯をあげたいと思います。おめでとうございます。乾杯」と、杯を掲げた。その後、室伏広治スポーツ庁長官の手を借りながら降壇していた。