◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一戦12回戦 統一王者・井上尚弥―WBO世界同級11位金芸俊(1月24日、東京・有明アリーナ) スーパーバンタム級世界4団体統一王者の井上尚弥(大…
◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一戦12回戦 統一王者・井上尚弥―WBO世界同級11位金芸俊(1月24日、東京・有明アリーナ)
スーパーバンタム級世界4団体統一王者の井上尚弥(大橋)に挑戦するWBO世界同級11位の金芸俊(キム・イェジュン、韓国)が16日、来日した。
羽田空港に到着後、取材に応じたキムは、「世界タイトルはどのボクサーにとっても終着点。今まで練習してきたものを、日本でお見せしたい。明かすことはできないが、戦略はもちろんある。戦略をもって(井上を)倒したい」と意気込みを語った。
試合に備え約2週間、オーストラリアで調整。井上とも対戦経験がある元WBO世界バンタム級王者のジェーソン・モロニー(オーストラリア)と8ラウンドのスパーリングを行ったという。「一番強い相手とスパーリングしてきたし、その力を発揮する時が来た。モロニーとやっているうちに井上とも十分に戦えると感じたし、スパーリング後にも井上について話した」とアドバイスを受けたことも明かした。
ここまで日本人選手との対戦では7戦全勝という「日本人キラー」だが、“日韓戦”については「(日本人との対戦は)いつも激闘になる。今回の試合も、激闘になるように頑張りたい」と話し、自らのストロングポイントを「韓国の選手は精神力が強いが、その中でも自分が一番強い。井上の強打も十分受けることができる打たれ強さもあるし、ガードも自信がある」とアピールした。
また、謎めいた「トラブルメーカー」の愛称については、「リングの上ではどんな相手と戦っても自分が倒れることなく、相手にトラブルをもたらす、という意味」と説明した。
井上は当初、昨年12月24日に有明アリーナでIBF&WBO世界1位のサム・グッドマン(オーストラリア)と対戦する予定だったが、グッドマンが来日直前のスパーリングで左目上を負傷し、興行が1か月延期に。しかしグッドマンが今月11日朝に再度負傷したため、挑戦者が金に変更となった。
韓国ボクシング界では、2007年に元WBC世界フェザー級王者・池仁珍が王座を失って以来、世界王者が誕生していない。金は「韓国でも井上はとても有名。ボクシングファンは試合をとても楽しみにしている」と話し、日本のファンに対しても「急に対戦相手が変わったといっても、レベルが落ちることはないので、みなさんご安心ください」と好ファイトを約束した。
戦績は、31歳の井上が28戦全勝(25KO)。32歳のキムが25戦21勝(13KO)2敗2分け。
試合はLeminoで無料ライブ配信される。