野球殿堂博物館の表彰委員会は16日、今年の野球殿堂入りのメンバーを発表。競技者表彰のプレーヤー表彰として、オリックスで一時代を築き、MLBマリナーズでも歴史的な活躍を見せたイチロー氏を選出した。 イチロー氏は1991年度ドラフト4位でオリ…
野球殿堂博物館の表彰委員会は16日、今年の野球殿堂入りのメンバーを発表。競技者表彰のプレーヤー表彰として、オリックスで一時代を築き、MLBマリナーズでも歴史的な活躍を見せたイチロー氏を選出した。
イチロー氏は1991年度ドラフト4位でオリックスに入団。仰木監督のもと、登録名が「イチロー」となった94年、レギュラーに定着するとNPB史上初めてシーズン200安打の偉業を達成。独特の振り子打法は野球少年少女もマネするなど、爆発的なブームとなった。
スピーチでは「みなさんこんにちは、イチローです」と切り出し、日本野球への思いや、出席者への思い出のエピソードを語った。
そして最後に、17日で発生から30年となる阪神・淡路大震災にも言及。「当時、僕は21歳。オリックスの寮で眠っていたんですが、初めて命の危機というか、自分も死んじゃうのかもしれないと。寮は大きな被害はなかったが、初めて、命について考えさせられた」と振り返った。
続けて、未来への思いに触れ、「いち被災者として経験した思い、経験しなかった子供達にも伝えていけたらと思っています。神戸は今も特別な街で、自分なりに進んで行く姿が、誰かのきっかけになったり支えになったり、そんな風になれたらいいなと思っています。動けなくなるまで野球と携わって、何とか日本野球の力になれたらと思っています」と結んだ。