プロボクシングWBO世界スーパーバンタム級11位キム・イェジュン(金芸俊、32=韓国)が15日、母国の韓国でトレーニングを公開した。24日、東京・有明アリーナで4団体統一同級王者井上尚弥(31=大橋)に挑戦するため、拠点のオーストラリアから…
プロボクシングWBO世界スーパーバンタム級11位キム・イェジュン(金芸俊、32=韓国)が15日、母国の韓国でトレーニングを公開した。24日、東京・有明アリーナで4団体統一同級王者井上尚弥(31=大橋)に挑戦するため、拠点のオーストラリアからいったん韓国に戻って練習した。
当初の挑戦者だったIBF、WBO世界同級1位サム・グッドマン(26=オーストラリア)の左目上裂傷で試合キャンセルしたことを受け、今月11日に急きょ挑戦者として白羽の矢が立った。
公開されたトレーニングでは右構え、サウスポーと両方のスタイルでミット打ち。左右スイッチできる変則タイプとなる。対日本人7連勝中で、日本未公認王座ながらもIBFアジア同級王座、WBOオリエンタル同級王座と着実に地域王座も獲得している。キムは「試合2週間前に井上選手と戦うとわかった。以前から、いつも研究していた。前から井上選手と対戦するつもりで練習していた。私のすべての練習と動きのパターンは井上選手のために作られているし、そういう練習をいつもやってきた。なのであまり負担はない」と自信を示した。
20歳からボクシングをはじめ、約12年でたどり着いた世界王座初挑戦。しかも同級最強の4団体統一王者への挑戦チャンスとなる。キムは「ボクシングを始めた時から世界王者になることを目標にいつもやってきた。今回の試合はそういう意味です。僕がボクシングを始めた理由を成し遂げることになる」と静かに燃えていた。