アスレチックスは15日(日本時間16日)、桐朋(東京)の森井翔太郎遊撃手兼投手(18)とマイナー契約を結んだと発表した。契約内容は総額176万500ドル(約2億7300万円)。契約金が151万500ドル(約2億3400万円)で、主に引退後に…
アスレチックスは15日(日本時間16日)、桐朋(東京)の森井翔太郎遊撃手兼投手(18)とマイナー契約を結んだと発表した。契約内容は総額176万500ドル(約2億7300万円)。契約金が151万500ドル(約2億3400万円)で、主に引退後に使用する学業補助金として25万ドル(約3900万円)が付く。森井は同日、カリフォルニア州ウエストサクラメントで正式契約を交わし入団会見を行った。
アスレチックスは森井を二刀流選手として育成する方針。森井は「両方できることに幸せを感じている。チャンスをものにしたい」と話した。
アスレチックスのダン・ファインスタイン副GMは「今日は我々にとって歴史的な日です」と語った。「ショウタロウはメジャーリーグのチームと直接契約した我々にとって初の、そして非常に数少ない日本人高校生選手の1人です。我々は、この春からマイナーリーグシステムでショウタロウの投球と打撃の両方を見るのが楽しみです」と続けた。
また同副GMは「ショウタロウが投手と打者の両方をやりたいとずっと思っていたことは分かっていた。我々は投手コーチ、ストレングスコーチ、アスレチックトレーナーと社内で話し合い、彼の腕を守りつつ、両方のポジションで十分な練習を積めるようなプランを立てている。具体的にどのようなプランになるかは現時点では未定だ」と話した。
球団のオフィシャルリリースでは「日本出身の二刀流選手である森井選手は、ベースボール・アメリカ誌の海外有望選手ランキングで25位にランクされている。18歳の森井選手は、東京の桐朋中学校・高等学校で左打ち、3シーズンで45本のホームランを打った」と紹介された。
森井は尊敬し、憧れる選手のタイプについて、マウンドではジェイコブ・デグロム、打者と遊撃手ではエリー・デラクルスを手本にしていると語った。「シンシナティ・レッズのエリー・デラクルスが私のお気に入りの選手です。彼はとても速く、力強く、性格も好きです」と話した。
◆森井翔太郎(もりい・しょうたろう)2006年(平18)12月15日生まれ、東京都出身。小学校から桐朋に在籍。1年時に住吉ビクトリーで野球を始め、2年から武蔵府中リトル。6年で西武ライオンズジュニア、中学は練馬北シニアに在籍後、同中野球部。高校では1年夏から三塁手で出場。3年夏は西東京大会初戦で敗退した。ポジションは投手、遊撃手。好きなメジャーリーガーはレッズ・デラクルス。高校通算45本塁打、投手としては最速153キロ。183センチ、89キロ。右投げ左打ち。