▽練習試合(15日、三保) 清水4―1岳南Fモスペリオ  ※30分×2本 J1清水エスパルスは15日、三保で東海社会人1部・岳南Fモスペリオと練習試合(30分×2本)を行い、4―1で実戦2連勝とした。今季、韓国・ソウルイーランドFCから完全…

▽練習試合(15日、三保) 清水4―1岳南Fモスペリオ  ※30分×2本

 J1清水エスパルスは15日、三保で東海社会人1部・岳南Fモスペリオと練習試合(30分×2本)を行い、4―1で実戦2連勝とした。今季、韓国・ソウルイーランドFCから完全移籍で加入したMF小塚和季(30)が2本目から出場し、“移籍1号”を含む1ゴール1アシストをマーク。1本目にはMF乾貴士(36)も今季初得点を決めるなど、新戦力と既存戦力がそろってアピールした。

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 韓国帰りの新たな中盤のピースが、対外試合2戦目で実力を披露した。清水・小塚は2本目からピッチに入り、“清水1号”を含めて2得点にからんでみせた。「練習試合であっても勝ち切れたことは良かった。この先も体が思うように動くように(状態を)上げていく」と納得の表情で振り返った。

 初戦の対清水ユース(2〇0)はボランチで出場したが、この日はFW北川との2トップを組んだ。まずは2本目5分、左からのクロスでMF松崎の3点目をアシスト。「いい守備から奪ってゴールに結びつけられたことは良かった」。同8分には、右サイド・松崎からの“恩返しクロス”に反応。スライディングで泥くさくねじ込むダメ押し弾を見舞った。

 「(松崎)快がいい形で背後を取ってくれた。監督にアピールができたと思う」。見守った秋葉忠宏監督(49)は「(ボランチより)前の方が面白い。イキイキしてるし、持っているアイデアが出る」と高評価した。

 13年に新潟入りし、以降、山口、甲府、川崎などで実績を重ねてきた。23年夏からは韓国に渡り、水原三星、ソウルイーランドでプレー。昨季はK2リーグで30試合1得点を挙げた。「見ている人を驚かせるプレーをしたい」の言葉通り、攻撃にアクセントを付けられる存在となってくれそうだ。

 日本での生活は約1年半ぶり。「すしを食べて、大トロがおいしかった」と笑った背番号8がゴール大漁に導いていく。

(武藤 瑞基)

  ◆小塚 和季(こづか・かずき)1994年8月2日、新潟生まれ。30歳。帝京長岡高から13年に新潟入団。山口、甲府、川崎、水原三星(韓国)などを経て、25年にソウルイーランド(韓国)から清水入り。J1通算71試合2得点、J2通算70試合14得点、J3通算34試合6得点。173センチ、68キロ。

 〇…既存組も存在感を見せた。1本目19分にはMFカピシャーバの浮き球にFWタンキが食らいつき、頭で2戦連発弾。秋葉監督は「やる気、元気、タンキ! 規格外のパワー」と好調な助っ人を絶賛した。同23分にはMF乾が右足で2点目。ベテランは前線からの守備でも奮起し「楽しみでしかない。しっかりできるようにやっていく」と自身3年ぶりのJ1を見据えた。