「大相撲初場所・4日目」(15日、両国国技館) 横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)は翔猿(追手風)に送り出され金星を配給。2勝2敗となり、休場が危ぶまれる状況になった。 厳しい状況に追い込まれた。照ノ富士は付け人を介して取材拒否を通告。淡々とした表…

 「大相撲初場所・4日目」(15日、両国国技館)

 横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)は翔猿(追手風)に送り出され金星を配給。2勝2敗となり、休場が危ぶまれる状況になった。

 厳しい状況に追い込まれた。照ノ富士は付け人を介して取材拒否を通告。淡々とした表情で支度を調え、重い足取りで引き揚げた。

 翔猿の術中にはまった。立ち合い当たるもつかまえられず、左に回って距離を取る相手を強引に抱え込みにいくもいなされた。体勢を崩して背中を向き、最後はあきらめたように送り出された。翔猿に3つ目となる金星を配給し2勝2敗。休場危機に陥った。

 協会、横綱審議委員会から進退を迫られる状況ではないが、今場所2日目には母、妻と息子が国技館で観戦。「自分の中でやれることをやってダメだったら、という思いはあったので自分の全てを出し切りたい、後先考えずやりたいと思っていた」と、悲壮な決意を明かしていた。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「照ノ富士は早く勝負をつけたかった。長引くと、腰がだんだん高くなる。翔猿はそれが分かっている。うまくたぐらせないようにした。照ノ富士は苦しいけれど、頑張るしかない」と言及。その言葉通り、頑張るしかない状況に追い込まれた。