オリックスの山下舜平大投手(22)が15日、復活の2025年シーズンへ2種類のフォークを用意する考えを示した。第三腰椎分離症再発によりリハビリ組として調整中の右腕は、大阪市内の球団施設で年明け3度目のブルペン投球。最速150キロを計測する…
オリックスの山下舜平大投手(22)が15日、復活の2025年シーズンへ2種類のフォークを用意する考えを示した。第三腰椎分離症再発によりリハビリ組として調整中の右腕は、大阪市内の球団施設で年明け3度目のブルペン投球。最速150キロを計測するなど逆襲へ視界良好だ。
とっておきの復活プランを温めていた。山下がイメージしているのは2種類のフォーク。一つ目は従来の追い込んでから空振りを奪うもの。そして新たに磨いてるものがカウントを稼ぐ小さく落とすフォークだ。
「今までは空振り狙うワンバウンドのしかなかったんですけど、ストライクゾーンに落とせるような」。きっかけをつかんだのは昨シーズン終盤。「チェンジアップを投げていてフォークの感覚が変わって」。本格的に使っていたチェンジアップの投球感覚が“小フォーク”に好影響を及ぼすと自己分析する。
リハビリ組とは思えない。やはり投げ込むボールがすさまじかった。この日のブルペンは捕手を立たせて31球。「出力も意外と出ている」。1月の寒い時期ながら直球の最速は150キロを計測。表情の明るさから順調な調整ぶりをうかがわせる。
道筋はつけた。今月中に捕手を座らせての投球練習を行い春季キャンプへ臨む算段。「(ここまで)順調です」。目指すは意図の異なる2種類のフォークの精度向上だ。昨季わずか3勝。23年新人王の逆襲が始まる。