東京6大学の立大は15日、埼玉・新座市内の同校グラウンドで練習始めを行った。まだ薄暗い、朝7時。室内練習場に集まった選手たちを前に木村泰雄監督(63)が口を開いた。「昨年は優勝争いに絡めなかった。今年はそこを目指してやっていこう。その基盤に…

東京6大学の立大は15日、埼玉・新座市内の同校グラウンドで練習始めを行った。

まだ薄暗い、朝7時。室内練習場に集まった選手たちを前に木村泰雄監督(63)が口を開いた。「昨年は優勝争いに絡めなかった。今年はそこを目指してやっていこう。その基盤になるのは、日々の練習、日々の成果が1番大事。しっかり取り組んでいきましょう」。静かで、力のこもった声に、選手たちはじっと聞きいっていた。主将の西川侑志外野手(3年=神戸国際大付)は「東京6大学野球連盟100周年で優勝して、立大の新しい歴史を築きたい」と、気持ちを新たにした。

昨年は春季リーグ戦は5位、秋季リーグ戦は4位。4番を打つ西川は「あと1本打っていれば勝てた、という悔しい試合がたくさんあった」と振り返った。昨秋は、5カード中、4カードが第3戦、第4戦までもつれこみ、うち3カードは第3、4試合目が黒星で勝ち点を落としていた。「1、2戦目で競っても、3、4戦目で力が落ちる。勝ちきれない」。数字が今の弱さを証明していた。「4番として打点10以上。打点のタイトルをとりにいきます」。あと1本、勝ちきる強さは、主将のバットで示す。

ミーティング後、センターのネットには今年のスローガン「飛躍」と書かれた幕が掲げられた。「この学年で優勝したい、という気持ちが強い。大きく成長する、という思いを込めました」。優勝へ。「飛躍」の年にする。