◆テニス ▽全豪オープン 第4日(15日、オーストラリア・メルボルン) 【メルボルン15日=吉松忠弘】2度の全豪優勝を誇る元世界女王の大坂なおみ(フリー)が3年ぶりに3回戦進出だ。23年全仏準優勝で、対戦成績1勝2敗と苦手にする世界ランキン…

◆テニス ▽全豪オープン 第4日(15日、オーストラリア・メルボルン)

 【メルボルン15日=吉松忠弘】2度の全豪優勝を誇る元世界女王の大坂なおみ(フリー)が3年ぶりに3回戦進出だ。23年全仏準優勝で、対戦成績1勝2敗と苦手にする世界ランキング20位のカロリナ・ムホバ(チェコ)に1-6、6-1、6-3の1時間57分で逆転勝ちだ。

 3本目のマッチポイントで、相手のフォアの山なりのロブがサイドラインを割ると、大坂は、子どものように、何度も飛び跳ねた。「次戦にまた進めて本当にうれしい」。大苦戦の第1セットから、気持ちを立て直しての逆転勝ちだ。

 昨年の全米2回戦でも対戦し、ストレートで敗れていた。運動神経抜群で、何でもこなせる相手は、大坂の最も苦手とするタイプだ。その証拠に、第1セットは一気に5ゲームを連取され、勝負は決したかと思われた。

 しかし、第2セットに入ると、大坂の集中力が上がる。対して、ムホバが少し気持ちが抜けたところを、今度は大坂が突き、一気にゲームを連取した。第2セットを1ゲームしか落とさずに奪うと、もう大坂は止まらなかった。

 苦手なスライス(逆回転)のショットを打たれても、しっかりラケットを振り抜き、逆に決定打につなげた。2週前のASBクラシック(ニュージーランド・オークランド)決勝で、腹筋を痛め途中棄権。この日もトレーナーを呼ぶ時間もあったが、最後まで力を振り絞った。