サッカーJ2水戸ホーリーホックが、2月に開幕する2025年シーズンに新体制で臨む。新たに16人が加入。茨城県内出身の選手も4人になった。全35選手が納豆のように粘り強くつながって、飛躍をめざす。 「ゼロからの再挑戦です。再び、もう一度、し…

 サッカーJ2水戸ホーリーホックが、2月に開幕する2025年シーズンに新体制で臨む。新たに16人が加入。茨城県内出身の選手も4人になった。全35選手が納豆のように粘り強くつながって、飛躍をめざす。

 「ゼロからの再挑戦です。再び、もう一度、しっかり高みを目指し、チームの価値を高める」

 茨城県城里町にある練習拠点の七会(ななかい)町民センター「アツマーレ」で4日、新年の蹴り初めの後の記者会見で、森直樹監督はそう強調した。

 クラブ創立30周年の節目だった昨季24年シーズンは、J1初昇格を掲げてスタートしたものの、出だしからつまずき、J3初降格の瀬戸際に立たされた。5月に前監督を解任し、コーチだった森氏が後を継いだ。最終成績は11勝11分け16敗(勝ち点44)で20チーム中15位となり、J2に踏みとどまった。

 今季めざすチームの姿について、指揮官は「スピーディーで強く、相手にとって怖く、嫌なチーム・選手になる」と宣言。「走る量と質」「バトル」「チーム力」の三つで相手を上回るよう選手たちに求めた。

 茨城県出身選手も決意を語った。

 桜川市出身の飯田貴敬選手は、J1の京都サンガF.C.や清水エスパルスでプレーしてきた。「いろんなチームを渡り歩く中、いつか茨城に恩返しをしたいと思っていました。J1に昇格させるために水戸に来た。この思いはぶらさない」と力を込めた。

 龍ケ崎市出身の鷹啄(たかはし)トラビス選手は、JFLのFCティアモ枚方から来た。「1年ほど前、大学生の時にホーリーホックの練習に参加したが、実力不足でプレーすることがかなわなかった」と振り返り、「JFLで経験を積み、Jリーガーとしてのキャリアを水戸で始める機会をもらえてうれしい。県民としてもっと盛り上げたい」と話した。

 石岡市出身の内田優晟選手は、育成型期限付き移籍先だった高知ユナイテッドSCから戻ってきた。日立市出身の多田圭佑選手は、立正大学から入ったルーキーだ。

 開幕戦は2月15日、ジュビロ磐田と敵地で戦う。ホームのケーズデンキスタジアム水戸での初戦は、同23日のモンテディオ山形戦だ。(中村幸基)