福岡市は、中央区の競艇場「ボートレース福岡」の敷地内に、国内最大級の屋内スケートボード競技場を整備すると発表した。階段や手すりのような構造物があるコースを滑る「ストリート」と、おわん状の床を滑走する「パーク」の計2施設を、来年10月にオー…

 福岡市は、中央区の競艇場「ボートレース福岡」の敷地内に、国内最大級の屋内スケートボード競技場を整備すると発表した。階段や手すりのような構造物があるコースを滑る「ストリート」と、おわん状の床を滑走する「パーク」の計2施設を、来年10月にオープンさせる。

 市によると、ストリートが1920平方メートル(初心者エリア含む)、パークが1050平方メートルの計約3千平方メートル(観客席含む)。二つを別々の屋内競技場として建設するのは珍しいという。滑走スタイルが違う選手どうしが衝突する事故を防ぐことにもつながる。

 国際大会の会場となるための基準を満たした設計で、国内外の大会誘致にも取り組む。競技場と、一体的に整備する遊具などを備えた広場を合わせ、市の負担は建設費と2047年3月までの管理運営費で23億4190万8千円になると見込んでいる。施設の利用料は他施設を参考に今後決定する。

 21年東京五輪での日本人選手の活躍もあって人気が高まっており、競技団体から競技場設置の要望があったことや、街中での練習は危険なことから建設を決めた。

 ボートレース場の入場者数は、ピークの1975年には257万人だったが2022年には37万人にまで減少した。市はボートレースのファン獲得のために若年層が場内に集まる空間づくりを検討していた。(伊藤未来)