◆第65回京成杯・G3(1月19日、中山競馬場・芝2000メートル) 第65回京成杯・G3(同、中山)は、今年がラストクラシックとなる国枝栄調教師(69)=美浦=が評価するガルダイアがスタンバイ。17年NHKマイルCを制したアエロリットの半…
◆第65回京成杯・G3(1月19日、中山競馬場・芝2000メートル)
第65回京成杯・G3(同、中山)は、今年がラストクラシックとなる国枝栄調教師(69)=美浦=が評価するガルダイアがスタンバイ。17年NHKマイルCを制したアエロリットの半弟が重賞初Vを狙う。
大物の相が底知れない爆発力を期待させる。クラシック路線の主役候補に名乗りを上げたいガルダイアは、17年のNHKマイルCを制したアエロリットの半弟という良血馬だ。まだキャリア2戦で粗削りな走りでも、かえって伸びしろの大きさを予感させるほどだ。国枝調教師は「メンタルの強そうな顔をしてるよな。自信のある目つきをしている。あまり動じないような雰囲気の馬」と、オーラを感じ取っている。
10月の東京での新馬戦は、ゴール入線後に3コーナーのポケット地点まで止まらず、勝ったルメールが苦笑いを浮かべた“規格外”の走りを見せた。続くベゴニア賞は前が残る流れのなか、上位2頭にゴール前で迫る勢いで3着に差し込んだ。いずれも折り合いに苦労する面を露呈したが、指揮官は「スタミナはあると思うので、リズム良くいければ、(前へ)行っちゃってもいいのでは」と、リズム重視の作戦に活路を見いだしている。
新たに鞍上に迎える杉原とは、15日に予定している最終追い切りで初コンタクトを取る。国枝師は「当たりが(柔らかくて)いいだろうと。馬とケンカせずにね」と手が合うイメージを口にする。
14日は美浦のEダートコースを流した後、67秒9―15秒9で登坂して調整。指揮官は「体も実が入ったというか、力強さが増している」と目を細める。心身がかみ合えば、大化けしそうな好素材だ。(坂本 達洋)