◆第72回日経新春杯・G2(1月19日、中京・芝2200メートル、ハンデ) 第72回日経新春杯・G2(19日、中京)は今年の飛躍を期す4歳馬4頭がエントリー。重賞2勝と実績最上位のメイショウタバルは課題の折り合い面が大きく改善し、大敗した前…

◆第72回日経新春杯・G2(1月19日、中京・芝2200メートル、ハンデ)

 第72回日経新春杯・G2(19日、中京)は今年の飛躍を期す4歳馬4頭がエントリー。重賞2勝と実績最上位のメイショウタバルは課題の折り合い面が大きく改善し、大敗した前走の菊花賞から反撃態勢だ。

 飛躍の1年へ。メイショウタバルが進化を示す時がきた。賞金不足で有馬記念への出走はかなわず、菊花賞以来の実戦となるが、課題の折り合い面の進境が著しい。前走16着大敗からの巻き返しへ。「今は普通のキャンターでも落ち着いて走れている。精神的にも成長しているし、今後のためにここで賞金を加算しておきたい」と石橋調教師も“必勝態勢”で臨む。

 手綱を執る浜中は、先週のシンザン記念で今年の重賞初Vをマーク。2週連続制覇のチャンスだ。10日の栗東・CWコースでの1週前追い切りに騎乗し、6ハロン80秒8―11秒2。折り合いもスムーズに、余力十分にラストも鋭伸した。「前半の折り合いとか、ハミの受け方が変わった。以前は顎を出して高かった頭の位置が下がった。(助手の)上籠さんが色々とやってくれて、いい方向にいっている」と好感触をつかんだ。陣営は、今回からハミを通常より制御力の強いトライアビットに変更。その効果も大きいもようだ。

 全休日の14日も馬場入りを申請しCWコースを約1周半。テンションは上がり過ぎておらず、気持ちよさそうに駆けていた。重賞2勝をマークしながら、皐月賞17着、菊花賞16着に大敗と気性面の難しさを抱えているが、改善されつつある今なら、持ち前の能力をフルで発揮できる。

 「前回は出入りが激しく展開も厳しかった。度外視でいいと思う」と浜中。中京・芝2200メートルは2走前の神戸新聞杯を勝った舞台だ。「今回の条件は結果も出ているし、時計のかかる今の馬場はタバルに合う」と自信たっぷり。個性派のゴールドシップ産駒が、今年の初陣を勝利で彩る。(戸田 和彦)

 ◆4歳馬が好走 日経新春杯は過去10年、4歳馬が【6 4 2 19】で最多の6勝をマーク。16、17、22年はワンツー決着だった。前走が菊花賞組は【2 1 2 10】で、17年のミッキーロケット(前走5着)、19年のグローリーヴェイズ(同5着)が優勝。昨年はサヴォーナ(同5着)、サトノグランツ(同10着)が2、3着の馬券圏内にきている。日本ダービーからの直行は15年アドマイヤデウス(前走7着)、22年ヨーホーレイク(同7着)の2頭で、ともに当レースを制している。前走着順に関係なく、クラシックから臨戦の4歳馬は侮れない。