ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指している佐々木朗希投手(23)の移籍先候補がドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団に絞られたと13日(日本時間14日)、スポーツ専門局ESPNなど複数の米メディアが伝えた。交渉期限の…

 ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指している佐々木朗希投手(23)の移籍先候補がドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団に絞られたと13日(日本時間14日)、スポーツ専門局ESPNなど複数の米メディアが伝えた。交渉期限の23日(同24日)に向け、移籍先の絞り込み作業は最終段階に入ってきた。

 佐々木を巡る争奪戦に大きな進展があった。米スポーツ専門局ESPNのジェフ・パッサン記者は自身のXで、「移籍先のファイナリストはドジャース、パドレス、ブルージェイズだ」と伝えた。大谷、山本が所属する昨季世界一のドジャース。ダルビッシュ、松井がプレーするナ・リーグ西地区2位のパドレス。昨季はア・リーグ東地区最下位も、22、23年はポストシーズンに進出しているブルージェイズ。この3球団が最終候補に残ったという。

 これまで佐々木はドジャース、パドレスにヤンキース、メッツ、カブス、ジャイアンツ、レンジャーズの7球団と面談を行ったと伝えられていた。この日、米スポーツサイト「アスレチック」は新たな情報として「佐々木はブルージェイズと先週、会談した」と報道。その後、パドレスとも本拠地サンディエゴで会談したという。最終的に8球団から絞り込みが行われたとみられる。

 この日、米メディアでは争奪戦から脱落した球団についての報道も相次いだ。

 全米野球記者協会所属のフランシス・ロメロ記者は自身のXで、「メッツは最終候補には入っていないと関係者が認めた」とつづり、YESネットワークのジャック・カリー記者は「ヤンキースは佐々木から契約しないと伝えられた」。さらに「ダラス・モーニングニューズ」のエバン・グラント記者は「レンジャーズではない他の球団と契約するとの連絡があった」との文面を投稿した。海外アマチュア選手のための契約金「国際ボーナスプール」が更新される15日を目前に控え、5球団が脱落した形だ。

 最終候補に残った3球団の中から佐々木が最終的に選ぶ球団はどこなのか。米紙「USAトゥデー」のボブ・ナイチンゲール記者は自身のXで、「ドジャースとパドレスは今なお、圧倒的最有力候補である。何も変わっていない」と記した。交渉期限の23日まで残り10日。23歳の右腕を巡る争奪戦はついに佳境を迎えた。

 ◆佐々木朗希のここまでの経過

 2024年11月9日 ロッテが、ポスティングシステムによる米大リーグ移籍へ向けた手続きを開始したと発表。

 同17日 ロッテのファン感謝イベントで佐々木が「アメリカで頑張ってきます」と決意表明。

 12月10日 ウインターミーティング開幕。ロッテが、既に渡米していた佐々木のポスティングシステム申請を完了しMLBに受理されたと発表。

 同31日 代理人が30球団のうち20球団が獲得意思を示し、既に数球団と面談を実施したことを明かす。

 2025年1月9日 渡米中の佐々木が自身のインスタグラムを更新。マウンドから投球練習をする動画を投稿した。