ロッテからポスティングシステムでメジャー挑戦を目指す佐々木朗希投手(23)の移籍先が、パドレス、ドジャース、ブルージェイズの3球団に絞られたことが13日(日本時間14日)、明らかになった。複数の米メディアが伝えたもので、この日までにヤンキー…

ロッテからポスティングシステムでメジャー挑戦を目指す佐々木朗希投手(23)の移籍先が、パドレス、ドジャース、ブルージェイズの3球団に絞られたことが13日(日本時間14日)、明らかになった。複数の米メディアが伝えたもので、この日までにヤンキース、メッツ、ジャイアンツなどが撤退。米東部時間23日午後5時(同24日午前7時)の交渉期限まで着々と絞り込みが進んでおり、移籍先決定は秒読み段階となってきた。

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20球団ともいわれた「佐々木朗希争奪戦」が、いよいよ最終ラウンドに近づいてきた。米国で週明けとなった13日、これまでロサンゼルスで直接面談を終えていたとされるジャイアンツをはじめ、ヤンキース、メッツ、レンジャーズ、カブスなどの地元メディアが、続々と候補先から外れたとの情報を報じた。その後、専門局ESPNのジェフ・パッサン記者が、パドレス、ドジャース、ブルージェイズの3球団が最終候補に残り、交渉過程が大詰めを迎えたと伝えた。

昨年末、代理人のジョエル・ウルフ氏は、オンライン会見に応じた際、特定の球団名や球団数を挙げることなく、佐々木の意思次第で年明けに再交渉と現地視察を行う可能性を口にしていた。実際、前週にはパドレスの本拠地サンディエゴ、ブルージェイズの本拠地トロントを直接訪れていたことが明らかになっており、資料などによるプレゼンテーションから一段階進んで、施設見学へ移行したものとみられる。

現時点では、パ軍ダルビッシュ&松井裕樹、ド軍大谷翔平、山本由伸らメジャーの日本人選手が交渉に直接携わったか否かは、明らかになっていない。これまでウルフ氏は、日本人選手が在籍している影響について「(佐々木と)その話題をしたことはない」と話すなど、金銭面を含め、特定の条件は挙げていない。その一方で、候補球団の絞り込み作業は着々と進行中だ。佐々木の最終決断は、いかに--。25歳未満の海外選手が契約可能となる15日から交渉期限の23日まで、予断を許さない状況となってきた。

○…MLB公式サイトが、国際契約対象選手のランキングを50位まで発表し、佐々木が1位となった。スカウトの80点満点評価では、速球が70点、スライダーが55点、スプリットが70点、コントロールが60点で総合が65点だった。総合評価65点以上は、将来オールスター級の活躍が見込まれる。「メジャーリーグの先発ローテーションに即座に加わり、貢献できる資質を備えている」と評された。