豪華レジェンドが藤川阪神をバックアップ! 阪神は14日、球団創設90周年のキービジュアルとイベントなどの各施策を発表した。目玉企画はシーズン中に大物OBが甲子園に来場する「Tigers Legends Day」。7月1日巨人戦は85年の「バ…

豪華レジェンドが藤川阪神をバックアップ! 阪神は14日、球団創設90周年のキービジュアルとイベントなどの各施策を発表した。目玉企画はシーズン中に大物OBが甲子園に来場する「Tigers Legends Day」。7月1日巨人戦は85年の「バックスクリーン3連発」をテーマに、ランディ・バース氏(70)、掛布雅之氏(69)、岡田彰布氏(67)の3人が10年ぶりに一堂に会す。藤川球児監督(44)体制で臨むリーグ王座奪還を歴代OBたちも盛りたてる。

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猛虎のレジェンドたちが球団創設90周年と藤川阪神を盛りたてる。一時代を築いた歴代OBがゲストとして来場する「Tigers Legends Day」には、超豪華な顔ぶれがずらりと並んだ。

中でも注目は7月1日の巨人戦で開催する「バックスクリーン3連発」デーだ。今なお語り草となっている85年4月17日、伝説の3者連続アーチを描いたバース氏、掛布氏、岡田氏の3人が集合。甲子園のイベントで顔をそろえるのは、3人が始球式を行った15年4月17日以来10年ぶりになる。舞台は今季初の聖地での「伝統の一戦」。レジェンドトリオが、G倒と藤川阪神のV奪回を後押しするエールを送る。藤川監督は昨年11月末のOB総会に出席した際「(OBの方も)志はみな同じ。非常にみんな絆が強い」と話しており“強力援軍”になりそうだ。

「Legends Day」の第1弾は4月25日巨人戦の「ミスタータイガース」デー。アーチストとして愛された田淵幸一氏(78)と85年日本一の4番、掛布氏が来場する。第2弾は5月16日の広島戦で「至高の遊撃手列伝」デー。「今牛若」の異名を取った吉田義男氏(91=日刊スポーツ客員評論家)、阪神生え抜き初の2000安打を達成した藤田平氏(77)、遊撃手として歴代1位の667試合連続フルイニング出場を果たした鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)と各世代の名手がそろう。

第3弾は6月22日ソフトバンク戦の「猛虎5戦士列伝」デー。85年日本一をけん引した真弓明信氏(71=日刊スポーツ評論家)、03、05年のリーグ優勝に貢献した「鉄人」金本知憲氏(56)、矢野燿大氏(56)の元監督トリオが一堂に会する。そして締めの第4弾が7月1日の「バックスクリーン3連発」デーだ。そうそうたる歴代OBが、1年を通して甲子園に集結するのは90年の歴史を誇る球団でも超異例の試み。昨年の甲子園100周年イベントに続き「全世代のファンに対する感謝、全てのプレーヤーに対するリスペクトを忘れない」をテーマに熱く盛り上げていく。90周年をリーグV奪還で飾るべく、OBも一丸でバックアップする。【磯綾乃】

◆伝説のバックスクリーン3連発(85年4月17日、巨人戦=甲子園)阪神は1-3と2点を追う7回、巨人先発の槙原から2死一、二塁の好機を得た。ここで3番バースが初球をバックスクリーンへ運ぶ逆転1号3ラン。4番掛布もセンターへ2号を打ち返し、バックスクリーンの左へ運んだ。さらに5番岡田も、バックスクリーンへ一直線の1号本塁打。伝説のバックスクリーン3連発が完成した。試合は阪神が継投で巨人の反撃をしのぎ、6-5で快勝し、中西清起がプロ初セーブ。翌日の同カードも勝ち、3連戦3連勝で首位に立った。勢いを得た阪神は、21年ぶりの優勝へ向けて快進撃を始めた。

<阪神90周年関連の各施策>

▼キービジュアル 現役選手とOBが時代を超えてコラボした勝利を喜び合うデザイン。野球という文化を次世代につないでいく歴史を表現した。OBは吉田氏ら9人のアンバサダーが現役時代のユニホームで登場。現役は岩崎、大山、近本、中野、藤川監督が登場。

▼新イベント 京セラドーム大阪で主催する8月8~10日のヤクルト戦、19~20日の中日戦で「TIGERS B-LUCK DYNAMITE SERIES」を開催。ナインは黒ベースの特別ユニホームを着用する。

▼新マスコットソング 阪神ファンのシンガーソングライター、岡崎体育(35)が作詞作曲した新マスコットソング「V! V! Victory」がシーズンを通して球場などで流れる。

▼その他 開幕直前の3月20日に「グランフロント大阪 うめきた広場」でOBトークショーなど無料イベント開催。甲子園では90周年記念装飾を実施する。

○…吉田義男氏ら各世代のOB9選手が、90周年を盛り上げる公式アンバサダーに就任した。田淵氏、藤田氏、真弓氏、掛布氏、岡田氏、金本氏、矢野氏、鳥谷氏の各氏。担当者は「監督をされていたり、名球会に入っていたり、『ミスタータイガース』というところで選ばせていただいた」と説明。節目の1年を華やかに彩る。