東都大学野球リーグの中大に今春入学予定の京都国際・藤本陽毅と関東第一・高橋徹平の両内野手が14日、東京・八王子市内の同大学グラウンドで練習に参加した。 ともに11日に入寮し、12日にチームへ合流。「レベルの高い関東で勝負したかった」と昨春…
東都大学野球リーグの中大に今春入学予定の京都国際・藤本陽毅と関東第一・高橋徹平の両内野手が14日、東京・八王子市内の同大学グラウンドで練習に参加した。
ともに11日に入寮し、12日にチームへ合流。「レベルの高い関東で勝負したかった」と昨春センバツ後に練習会へ参加し志望を決めたという藤本は「レベルの高い選手と一緒に練習できるので、すごく今楽しいです」と充実感をにじませる。高橋も「先輩たちは足も速いし守備もうまい。自分は関東第一の中では(打球を)飛ばせると思っていたんですけど、それ以上に飛ばす選手もいる。追いつけるように練習したい」と刺激を受けた様子だった。
京都国際が初優勝した昨夏の甲子園決勝で対戦し、互いに主将としてチームをけん引。中大進学が内定していた2人は開会式前に言葉を交わしたといい、藤本は「話しかけてもらって、『よろしくな』みたいな感じだったんですけど、そのチームがまさか決勝に来るとは」と振り返る。
甲子園ではライバル校だったが、チームメートとなり、すでに打ち解けた様子だ。高橋が「負けたので悔しかったです」と話せば、藤本は「気持ち良いっす」とニヤリ。「性格は似てないけど、気は合うと思う。プレースタイルが違うので、ライバル意識は全くないです」とうなずいた。
高校3年間を踏まえ「何もせずに結果が出るというのは絶対にない。自分は練習量にこだわりたい。その中で質も高めていければ意味のある練習になると思うので、努力して結果もつかめるように」と藤本。「ベストナインとか首位打者を取りたい」とリーグ戦での目標を掲げ、「自分の評価はオール3くらい。それでは上の世界でやっていけないと思うので、総合的に上げていきつつ、打撃を中心に頭一つ抜けられるように」と意気込みを示した。
一方の高橋は「まずは、この春のリーグ戦からメンバーに入れるように頑張って、最終的には三冠王を取りたいです」と決意。「ボールを遠くに飛ばすことはできると思っているので、打率という部分で、いかにボールを芯で捉えられるかを突き詰めたい。あと、問題は守備ですね」と課題を挙げ、「関東第一が自主練習を多めにとるチームだった。そういう時間をどう意義のあるように過ごすかは高校3年間やってきたと思うので、継続したい」と意気込んだ。
ともに4年後のプロ入りを志す。高校でのプロ志望届提出をギリギリまで悩んだという高橋は「4年間ずっと出続けられる選手になって、プロに行きます!!」と力強く宣言。藤本も「大学が勝負」と力を込めた。
DeNA・牧や阪神・森下らをプロへ送り出した清水達也監督は「藤本は足も速いし力強い。試合を見ていると、野球センスも感じる。高橋は長距離ヒッターとしてパワーもあるし、大学生の中に入ってもひけを取らない。あとは木製バットにどれくらい対応できるか。チャンスは全然ある」と期待を寄せた。両選手とも2月17日からのキャンプに帯同予定だ。