2000年の帝王賞と東京大賞典を制し、「砂の女王」とも呼ばれたファストフレンドが1月11日に北海道・日高町の中前牧場で老衰のため死んだことが14日、分かった。31歳だった。 現役時代は美浦・高市圭二厩舎に所属し、主戦の蛯名正義騎手(現調教…

 2000年の帝王賞と東京大賞典を制し、「砂の女王」とも呼ばれたファストフレンドが1月11日に北海道・日高町の中前牧場で老衰のため死んだことが14日、分かった。31歳だった。

 現役時代は美浦・高市圭二厩舎に所属し、主戦の蛯名正義騎手(現調教師)を背に重賞9勝を挙げ、ダートの中距離路線で活躍した。通算38戦15勝で、2001年帝王賞(11着)を最後に引退し、繁殖入りした。

 生まれ故郷である中前牧場の中前二郎代表は、「繁殖生活を引退後はリードホースを務めるなど、牧場で元気に暮らしていました。年明けの6日から体調を崩すようになってからは、様々な治療を施してきましたが、老衰による心不全から11日に天国へと旅立ちました。繁殖入りしてからは確実に牝系を繋いでくれただけでなく、リードホースとしても子馬たちと付かず離れずの関係を築きながら、立派に仕事を行ってくれました。現役時代から応援していただいたファンの皆様と、牧場に戻ってきてからも様々なサポートをしていただいた関係者の皆様には、厚く御礼を申し上げます」とコメントした。