＜大相撲初場所＞◇3日目◇14日◇東京・両国国技館新十両で東十両12枚目の羽出山（はつやま、25＝玉ノ井）が、木竜皇を上手投げで破り、関取初白星を挙げた。記念星にも「もろ手で攻めて突き出したかったんですけれど、なかなか手が出ず、足も出なくて…
＜大相撲初場所＞◇3日目◇14日◇東京・両国国技館
新十両で東十両12枚目の羽出山（はつやま、25＝玉ノ井）が、木竜皇を上手投げで破り、関取初白星を挙げた。
記念星にも「もろ手で攻めて突き出したかったんですけれど、なかなか手が出ず、足も出なくて…最後は上手投げだったんですけれど…もっと前に出る相撲がしたかった」と歯切れは悪かった。立ち合い後に四つに組まれ、相手の寄りの力も利用しながら土俵際で逆転の投げを放ち勝ったが、内容には満足していない。
初日、2日目と黒星が続いていたが「僕的には緊張していない。むしろ15日間相撲がとれる喜びが大きい」と緊張からくる硬さは否定した。幕下までは7日間しか土俵に上がらなかったが、十両となれば毎日15日間、取組が続く。「昨日も負けましたけれど、すぐに翌日反省点を試すことが出来ることが7番との大きな違い。すぐに修正出来るので15日間の方がいい」とプラスに捉えた。
1勝の価値にも持論を続けた。「僕的には幕下の7番のうちの1番のほうが大きいと思う。たかが1番。15番のうちの1勝。10番（勝ち星を）とれてようやくホッと出来ると思うのであと9番勝っていきたい。まだ3日目なのでガンガンやれることをやっていきます」。毎日土俵に上がれることに充実感を感じつつ、前向きに白星を積み重ねるつもりだ。【鎌田直秀】
